阪神・岡田監督 本音ポロリ「MVPは俺でもいいんじゃないかと(笑)」梅野、坂本?来季の正捕手についても言及
1985年以来、38年ぶりとなる日本一を達成した阪神・岡田彰布監督が13日、ABC「newsおかえり」に生出演。秋季キャンプ地の高知県・安芸市と中継を結んで行われたが、「MVPは俺でもいいんじゃないかと(笑)」と本音をポロリした。
選手のMVPには近本を挙げながらも、平田ヘッドコーチが同番組に出演した際、日本シリーズのMVPに岡田監督を挙げていたVTRが流された。「これ(生で)見てたよ。答えは分かっていたんだけど、そういう意味では俺でもいいんじゃないかなと(笑)」と笑顔で明かし、「そう思いますね。俺ね」とかぶせた。
下柳氏が日本シリーズ初戦の五回、佐藤輝に二盗を指示した場面について挙げると「やったなーと選手、コーチも見てたんじゃないかなと。初回で中野がアウトになったでしょ。誰でもええから行かそうと思っていた。向こうも安心するでしょ。近本、中野がアウトになると、相手が油断するかもしれない。たまたま佐藤になったんだけど、成功したインパクトは大きかったよね」と振り返った。
さらに「ノイジーにも初めて進塁打のサインを出したんですよ。ノイジーはインコースの(ボールを)右(方向)に打ったもんね。あんなん最初からやってたらもっと勝ってるのに」と苦笑した指揮官。直後に渡辺諒の先制となる中前2点打が飛び出し、ゲームの流れを呼んだ。さらに六回もたたみかけ、山本由伸をKOした。シリーズの流れを左右した重要な分岐点だった。
監督としての日本一に「いやー、今回の方がだいぶうれしいですね」と表情をゆるめた指揮官。「オリックスは思ったよりも打撃が怖かったですね」と振り返り、「1勝1敗で甲子園の3戦目。5-1で負けてて七回に3点取ったんですけど、5-1でいったら向こうのリリーフ陣もね。1点差まで詰め寄って、大山の三振だったんですけど、一打逆転までいった。それが4、5戦と(つながって)大きかったですね」と明かした。
「まだ余韻に浸ってないんですよ。キャンプきてるんで。その後に行事があるので、みなさんとゆっくり味わってみたい。ファンの人も日本一の感動を思い出すのは、優勝パレードかな?そのへんから選手も頑張って、ファンの方の応援ももらって最高の結果があったんでね」と岡田監督。来季に向けての捕手起用については「全試合1人のキャッチャーはしんどい。なかなか他のチームでも1人でまかなってるチームはない。正捕手じゃなしに、2人ともレギュラーキャッチャーがいる。ピッチャーの兼ね合いとかみて、2人で143試合になると思いますね」と方針を明かした。