阪神・ドラ1下村 4冠締めや「結果出して終われたら」 対戦したい打者は日本ハム・ドラ2進藤
明治神宮野球大会(15日開幕・神宮)の開会式が14日、東京都内の明治神宮会館で行われ、大学の部11校、高校の部10校の選手が参加した。優勝候補の青学大は史上5校目6度目となる大学4冠(春、秋のリーグ戦、全日本大学選手権、明治神宮大会)を目指し、17日に大商大-日本文理大の勝者と初戦を戦う。阪神ドラフト1位指名の下村海翔投手(21)と広島ドラフト1位指名の常広羽也斗投手(22)は大学最後の大会に向けて意気込みを口にした。
ついに迎えた大学最後の大会も、下村の表情はいつも通りだった。現在の調子は可もなく不可もなく。ただ、力を出す準備はできている。
「試合になってみないとわからない部分はある。ただ、いろんな舞台で投げてきて、最後ここでしっかり結果を出して終われたら」
秋季リーグ終了からここまでの約1カ月間は直球の威力を見直してきたという右腕。大会1週間前まではブルペンで試合の球数を想定して100球ほど投げ込むなど、状態を仕上げてきた。
ドラフト上位対決にも意欲を示す。対戦したい打者には「上武大の進藤」と日本ハムドラ2の名前を即答。高校は同じ福岡県内のライバル校で、「自分が負けて最後の夏が終わった。(当時は)1個三振を取って1本ヒットを打たれた」という。今大会はお互い勝ち上がれば準決勝で対戦が実現。普段から連絡を取り合うライバルに「進藤も横浜市長杯で優勝したときに僕からホームランを打つと言っていた。全部三振取ります!」と完勝を誓う。
優勝候補筆頭で大学4冠にも期待がかかる。「春、日本一になった次の日からチームとしてまた新しい山を登ろうとやってきた。最後になるけど、優勝して終われるように。厳しい戦いにはなると思うけど、チーム一つになってやっていければ」と下村。最高の仲間と有終の美を飾る。