阪神・高橋遥人 育成から再出発 故障に泣き2年連続1軍登板なし「ダサいまま終わりたくない」 減額制限いっぱい25%減

 阪神の高橋遥人投手(28)が17日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行った。来季の育成選手契約に合意し、減額制限いっぱいの25%ダウンとなる600万減の1850万円でサイン(金額は推定)。背番号は129となった左腕は、来季こそ3年ぶりとなる1軍登板を誓った。

 悲愴(ひそう)感はまったくなかった。来季こそチームの力になる-。育成選手契約を告げられた高橋は真っすぐ前だけを見つめていた。背水の覚悟で迎える7年目へ、強い決意を示した。

 「ケガしてからいろんな人に助けてもらっている。自分が投げないとそういう人も報われない。このまま終わったら本当にダサいので。ダサいまま終わりたくないので頑張りたい」

 2017年度ドラフト2位で入団。将来のエース左腕候補として期待されたが、度重なる故障に泣かされた。昨年4月に左肘のトミー・ジョン手術を受け、今年6月には「左尺骨短縮術」および「左肩関節鏡視下クリーニング術」を実施。21年11月6日のCSファーストステージ・巨人戦の登板を最後に、2年間1軍での登板はない。

 「去年は4月にトミー・ジョン(手術)をして、球団からは今年投げられると思って支配下のままにしていただいた。そこで投げられなかったことは申し訳なかったし、僕が枠を使うことで埋まってしまう」と冷静に自分の状態と向き合い、育成契約に合意した。

 ここまでリハビリは順調だ。11月にはブルペンでの立ち投げを再開。この日までに3度の投球練習を行い、状態を確かめてきた。「痛み自体は全くない。次に投げる時には(捕手を)座らせてかなって思っている」。今後は徐々に強度も高めていき、来春キャンプには打者相手に投げるプランを描いている。

 来季の支配下登録の期限は7月末。完全復活を果たし、支えてくれた人に恩返しするためにも、再び戦力になるしかない。「1軍のマウンドで投げる」。巻き返しを誓う左腕は静かに燃えていた。

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