阪神・岡田監督 森下に注文「率よ、率」今季打率・237「ええ時と悪い時の差が激しいから」

 「阪神秋季キャンプ」(18日、安芸)

 阪神の岡田彰布監督(65)が18日、来季2年目を迎える森下翔太外野手(23)に打率向上を求めた。勝負強さが光るルーキーだが、指揮官は「ええ時と悪い時の差が激しい。もうちょっとコンスタントに打ってくれた方がええ」と課題を指摘し、さらなる成長に期待を寄せた。

 “2年目のジンクス”打破へ、岡田監督が森下へ直言を送った。

 虎の黄金新人は日本代表「侍ジャパン」の主軸として「アジアプロ野球チャンピオンシップ」(東京ドーム)に出場している。16日・台湾戦では先制弾を放ち、17日・韓国戦でも2安打。2試合で7打数4安打、打率・571と打棒を振るっている。日本シリーズでは新人最多記録を更新する7打点で優秀選手賞も獲得。大舞台での勝負強さを発揮しているが、岡田監督の見立ては少々異なる。

 「目立つ言うけども、ええ時と悪い時の差が激しいからな。だから余計(好調時が)目立つ言うことやろ。もうちょっと普通に、コンスタントに打ってくれた方がええわ」

 1年目の今季は94試合に出場して打率・237、10本塁打、41打点の成績を残したが、指揮官が問題視するのは「打率」だ。前半戦は1割台に低迷し、2軍降格も経験した。「あの数字じゃあかん」と課題を指摘。「1年間やったら分かるやろな、自分の課題」と自覚を促し、「確実性をな、もっと出さなあかん。ええ時はあるわけやから。それの期間を長くせなあかんわな。(打)率よ、(打)率。まずヒット打つ確率を高くする、打率を上げるいうことやろなあ」と安定感を求めた。

 森下にとって無我夢中で駆け抜けたプロ1年目だった。「まだ自分では確立されてないわけやんか、プロ野球選手としてな」。岡田監督も伸びしろを認めているからこその言葉だった。

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