阪神・岡田彰布監督（６５）が２０日、来春の１軍・宜野座キャンプで若手にチャンス拡大することを明かした。

　「若いのはある程度、人数的にもちょっとなあ。まあ、岩崎とか、上の方は２軍のスタートにしようかなと思ってるからな、そやないと賄えられへん。新しいピッチャーが１軍に来たら人数的にな」

　すでに今秋の安芸キャンプで投打の“ＭＶＰ”に挙げた門別、野口の１軍キャンプスタートを明言。一方、岩崎に加えて、実績十分の西勇、青柳、岩貞、加治屋らが２軍・具志川スタートとなる可能性も浮上。「任しといても大丈夫なやつは２クールくらいな。ほっといてもちゃんとやるヤツっておるやんか」と信頼を強調した。

　若手への門戸が広がれば、アピール合戦が熱を帯びることは間違いない。「野手は連係とかあるからな」と慎重姿勢を示す一方で、「やっぱり１軍のメンバー、ましてや優勝メンバーと一緒にやるというのは全然ちゃうよ。一緒にノック受けとってもな」。Ｖ戦士と一緒に汗を流すことで、成長スピードの加速も期待できそうだ。

　さらに、２年連続となる１、２軍合同紅白戦の実施も予告した。「おう、やるやる」と第３クール中の２月中旬を予定し、今年以上に入れ替えは活発になりそうだ。「今年の方がメンバーがだいぶ変わるかも、可能性あるわな」と岡田監督。球団初のリーグ連覇へ、新戦力台頭は不可欠。安芸に続いて、宜野座でも若い芽を伸ばしていく。