阪神ドラ1下村 常広に勝つ 大学チームメートの広島ドラ1と「ずっとライバルとして」磨き合う

 東都大学リーグ秋季優勝報告会でチアと並んで笑顔を見せる(左から)青学大・下村、中島、常広(撮影・西岡正)
 あいさつする青学大・下村
 優勝報告会で応援団のエールを受ける(左8人目から)下村海翔、中島大輔、常広羽也斗ら青学大ナイン(撮影・西岡正)
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 阪神からドラフト1位指名を受けた下村海翔投手(21)=青学大=が21日、青山学院大学青山キャンパスで行われた「東都大学リーグ秋季優勝報告会、明治神宮野球大会の結果報告会」に、広島からドラフト1位指名を受けた常広羽也斗投手(22)らとともに出席した。前日は明治神宮大会決勝で慶応大に惜敗。一夜明けてプロでも常広とライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)していくことを誓った。

 悔しい敗戦から一夜明け、下村は少し不思議そうな表情で胸の内を明かした。

 「昨日で引退だったんですけど、本当に終わったのかなみたいな。正直、実感はまだ湧いてないです」

 大学4年間を振り返る中で、ともに二枚看板を背負ってきた常広の存在は特に大きかった。「ライバルといえばライバルなんですけど、リスペクトの思いが強い」

 常広よりも先に、1年秋からリーグ戦で先発していた下村だが、その冬に右肘を手術。約1年のリハビリ期間中に常広はめきめきと成長を遂げ、「一気に突き放されたって思いがあった。最初は追いかけていた」と焦りを感じたこともあった。

 それでも周囲からのアドバイスを受ける中で「全部常広に勝とうとするんじゃなくて、自分は自分なので、個性を伸ばしていったら勝てる部分もあると思った」と気付き、考え方を変えて成長につなげた。

 切磋琢磨してきた常広とは今度は同じリーグの他球団でライバルとなる。「リスペクトの思いを持ちつつ、勝ちたい」と宣言し、続けて「一回だけじゃなくて、何年も何年もずっとライバルとして対戦できたらいいな、とは将来的には思います」と力強く言い切った。プロの世界でも良きライバルとして高め合っていく。

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