「兵庫・大阪連携『阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード』」が２３日に、兵庫・神戸と大阪・御堂筋で開催される。阪神は午前１１時から兵庫会場、午後２時から大阪会場に登場。両府県でのＶパレードは０３年以来となる。大雨だった２０年前とは打って変わって、両会場とも晴れ予報。２２日は神戸市内で「タイガース杯ゴルフ」に参加した岡田彰布監督（６５）は「いい天気で良かったわ」と胸を高鳴らせた。

　０３年１１月３日、大雨が降る中で約６５万人の阪神ファンが２府県で歓喜を共有した優勝パレード。あれから２０年、再び神戸・三宮と大阪・御堂筋で、１８年ぶりのリーグ制覇と３８年ぶりの日本一を祝うパレードが実施される。

　２３日は両会場とも晴れ予報。気温は午後に２０度まで上がるとされ、秋の空も味方につけた。この上ない“パレード日和”に恵まれる猛虎Ｖ戦士。岡田監督も「いい天気で良かったわ」と、コーチとして参加していた土砂降りパレードから一転で、ニンマリだ。

　タイガース杯ゴルフのスピーチでは優勝パレードの話題に触れ、「いろんな球団行事、勝ったからできるんであって、負けてたら数少ない。勝ったご褒美ですよね」と祝賀イベントのありがたみを強調。「また明日も優勝パレードがありますし、みんなが集まってそういうことができるわけですから」と“アレのアレ”を成し遂げた喜びを、改めてかみしめた。

　「自分らが１年間力を出し切った気持ちを持ってね、明日も優勝パレードをしたい。みんな集まって、ファンの人に喜んでもらうのが一番だと思うんでね。ファンの人にお礼をしないといけないんで」。長いシーズンを共に戦い、パレード開催にもクラウドファンディングで協力してくれた虎党へ、最高の恩返しにする。

　この日、都内で行われたオーナー会議に出席した杉山オーナーも、閉会後の取材で「神戸市、大阪市に晴れの場を提供していただいた」と感謝。祝福の大歓声を浴びる選手に対しては、「いい形で、笑顔満面で、沿道のファンの皆様方に応えてほしい」と“スマイル指令”を出した。

　パレードで選手、首脳陣が乗り込むフロートの車割りもこの日発表された。１号車は岡田監督、近本、中野、大山、大竹ら、２号車は平田ヘッドコーチ、森下、原口、梅野、岩崎ら、３号車は佐藤輝、木浪、坂本、村上、湯浅ら、といった顔ぶれになる。さあ、みんなで喜びを分かち合おう－。