阪神・村上に大歓声 今季ブレークで一躍人気者 「名前呼ばれるのうれしかった」
「阪神・オリックス優勝記念パレード」(23日、兵庫・神戸と大阪・御堂筋)
「村上~!!」。伝わる熱気、360度から聞こえる大歓声。両手を広げ、目いっぱいに手を振る。感謝と祝福に満ちたVパレードを、阪神・村上頌樹投手(25)は心から味わった。
「自分たちより、ファンのみなさんが一番喜んでるんじゃないかなというパレードだった。本当に今年一年間頑張って、日本一になれて良かった」
プロ未勝利から、大ブレークを果たした。今季は22試合に登板して10勝6敗、1ホールドをマークし、最優秀防御率の1・75で自身初のタイトルも獲得。日本シリーズでは初戦と第6戦を任されるなど38年ぶりの日本一に貢献した。知名度も急上昇だ。「本当に名前を呼ばれるのはうれしかったです。声が聞こえた人には、(その方向を)見られる限りでは見てました」と興奮気味に振り返った。
“一発屋”で終わるつもりはない。この喜びを糧とし、来季以降も継続していくつもりだ。「来季は今年以上を目標にしていますし、『今年1年だけで、ダメだった』と言われないように。2年、3年、何十年も結果を出し続けられるように」と力強く宣言した。
「ファンの皆さんと触れ合えるのは良かったので、また頑張りたい」。来季、連覇の立役者として、再び関西を歓喜の色に染める。