阪神連覇へ 2年連続で鳥谷氏&赤星氏呼ぶ 岡田監督「決まってるよ」来春Cで臨時コーチ
阪神・岡田彰布監督(65)が24日、兵庫県三木市内のゴルフ場でサンテレビ「レッツゴー! タイガースゴルフ 2024」(2024年元日午後10時~11時25分放送)の収録に参加。ラウンド後に取材に応じ、来春の沖縄キャンプに2年連続で臨時コーチとして赤星憲広氏(47)と鳥谷敬氏(42)を招へいすることを明かした。鳥谷氏は2軍・具志川キャンプでの指導にも意欲を示していると言い、連覇に向けて、V戦士だけでなく、若手にとっても貴重な時間となりそうだ。
バラ色のオフは大忙し。ゴルフ、パレード、25日もファン感謝デーが控える。ややお疲れモードの岡田監督だが臨時コーチの話題になると声を弾ませた。
「2月来るよ、鳥谷と。もう決まってるよ。赤星もたぶん来ると思うよ。今、日程調整してる」。来春も“岡田野球”を知り尽くす赤星氏と鳥谷氏が沖縄にやって来る。
「ずっと継続やからな。パッと来てパッとうまなるわけやないんやから」と指揮官。キャンプ第3クールの連休中に1、2軍合同紅白戦を予定しており、今春と同様に第2クールまでの間に指導を依頼する考えだ。
影響力は計り知れない。今春、両氏の登場に宜野座は大盛り上がり。ファンだけではなく、ナインも憧れのV戦士に目を輝かせ、金言に耳を傾けた。赤星氏は近本、中野らに通算381盗塁のエキスを注入。オーバーラン、帰塁など目からウロコの極意を伝授し、2軍・具志川キャンプにも足を運んだ。
ゴールデングラブ賞を5度受賞した鳥谷氏もノックを受けて手本を見せ、送球の際に“脱力のススメ”を説くなど意識改革に一役買った。その上で来春、さらに期待されるのは、若虎への指導だ。
阪神は今秋ドラフトでは3位で山田(仙台育英)、4位で百崎(東海大熊本星翔)と高卒の遊撃手2人を指名。「鳥谷は2軍の方も行きたいとか言うとったからな。毎年新人が入ってくるからな、そういうやつにはすごいいいよな」。鳥谷氏は、今年の2月は1軍の指導だけだった中、来春は2軍に足を運ぶ考えもあるという。それだけに、指揮官は次世代の内野手育成への期待も口にした。
今季、近本は2年連続4度目の盗塁王を獲得。守備力も向上し、遊撃・木浪、二塁・中野、一塁・大山がゴールデングラブ賞を受賞するなど“岡田野球”の根幹を支えた。「最終的に100(%)というのはないからなあ。野球なんかな、結局はどこまでも追い続けていかなあかんいうことやからな」。ユニホームを着続ける限り、技術の追求は選手の使命。レジェンド2人の再登場から土台を築き、リーグ連覇への道を切り開いていく。
◆赤星氏&鳥谷氏の2023年春季キャンプ 赤星、鳥谷両氏は今季春季キャンプに臨時コーチとして参加。通算381盗塁を誇る赤星氏はベースランニングや帰塁の重要性を指摘した。また鳥谷氏は中野、木浪、小幡らに守備を指導。併殺プレー時の捕球体勢などについて助言を送った。