阪神・ドラ1下村“学生最後の冬”も野球漬け 大学ラスト登板で涙「練習しないとだめだなと」

 自覚十分の下村。学生最後の冬も遊ぶつもりはない
 大学最後の試合に敗れ、涙する下村
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 阪神からドラフト1位指名を受けた下村海翔投手(21)=青学大=が24日、デイリースポーツの単独取材に応じ、プロ入りに向けてオフも“野球漬け”の日々を過ごす考えを明かした。大学最後のマウンドとなった20日の神宮大会決勝では慶大に惜敗。その悔しさを胸に、プロで活躍するため、学生最後の冬も鍛錬を重ねる。

 4年間の大学での野球生活を終え、視線はすでに次へ向けられていた。忙しい日々から一段落し、少しはのんびり…かと思いきや、下村に休む暇はなかった。

 「練習しないとだめだなと思っているので。そんなに何日も遊んでる(暇はない)」

 年明けの入寮まではあと1カ月少し。学生最後の冬だが、卒業旅行の計画も立てていないという。阪神ドラ1としてプロ入りする覚悟。何よりも、大学最後の悔しい経験が、その思いをより一層強くさせていた。

 「ああいう悔しい思いをしたから、さらにちゃんとやらないといけないなっていう思いが強くなってるので、今はそこまで、この1カ月ずっと遊ぼうとは思ってないです」

 20日の明治神宮大会・決勝では、慶大を相手に2番手で登板。押し出し四球で先制点を献上して惜敗し、春と秋のリーグ、全日本大学選手権に続く大学4冠とはならなかった。

 試合後には涙を流し「この経験も絶対次に生かして、もっともっと成長してプロの舞台では活躍できるように頑張ります」と誓っていた。その言葉通り、この冬は“野球漬け”の日々を過ごす意気込みだ。

 ただ、卒業すれば4年間をともにしたチームメートも、それぞれの進路へ歩みを進める。「最後4年生みんなで、定期的にはやったりしてるんですけど、ご飯に行ったりとか、休みの日を合わせて遊びに行ったりとか、そういうのが一日でもできればいいかな」と仲間との思い出作りのプランも思い描いた。

 年末年始は西宮市の実家に帰って過ごす予定。「どうやって過ごすかは決めてないですけど、その期間はゆっくりしてもいいかなと。しっかり気持ちを切り替えて、また来年に向けてっていう準備ができればいいなと思います」。年が明ければ、入寮、新人合同自主トレと、プロとして本格始動する。鍛錬の冬を過ごし、ルーキーイヤー最高のスタートを切る。

 ◆下村 海翔(しもむら・かいと)2002年3月27日生まれ、21歳。兵庫県出身。174センチ、73キロ。右投げ右打ち。投手。小学3年時に甲武ライオンズで野球を始め、甲武中では宝塚ボーイズに所属。九州国際大付では1年秋からベンチ入り。青学大では1年秋から登板。23年の日米大学野球でMVP。今年度ドラフトで阪神から1位指名。好きな有名人は、YouTuberのサワヤン。

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