阪神・佐藤輝 本塁打王「狙いたいなって」 岡田監督の「獲れる選手おる」に奮起 いざ〝アレンパ〟へ
阪神・佐藤輝明内野手(24)が29日、大阪市内で行われた「日本一・リーグ優勝祝賀会」に出席し、本塁打のタイトル獲得への気持ちを高めた。壇上のスピーチで岡田彰布監督(66)が、連覇がかかる来季は若手に個人タイトルを狙うように指令。指揮官の思いに呼応した佐藤輝は、「狙いたいなって思います」とホームランキングへの誓いを立てた。
政財界などから集まった500人を前に、球団史上初の連覇への機運を高めた。岡田監督は「佐藤がええこと言いましたね。『アレンパ』って。今年一番だったですね。今年のバッティングよりも、ずっと今の話が良かった」と、2日前の尼崎での祝勝会に続いて、“トレンドワード”を紹介。佐藤輝への期待の裏返しともいえるイジりで、会場を爆笑に包んだ。
さらに「選手はまだ若いですけど、まだまだ自分の数字的にはもっと上を残せる、ホームラン、打点、個人のタイトルを狙える、まだまだそこにはいってないので。もっともっと強いチームを来年以降作っていきたいと思うので」。来季は若手が打撃主要部門でタイトルに近づく分、V2に近づくと強調した。
「首位打者を狙える選手もおるし、ホームラン王を取れる選手もおるし、いろんなタイプがおるわけやから」と補足。球界屈指の飛距離を誇る佐藤輝へ、「取れるんやったら取ったらええけどな。自分の特長を生かしてな」とハッパをかけた。
指揮官の思いに触れた佐藤輝は、「もちろん、(本塁打を)狙いたいなって思っています。優勝するためには必要だと思っています」と表情を引き締めた。今季は左打者でNPB初となる新人から3年連続20本塁打を達成しての24本塁打、92打点でチーム2冠。それの上を行く来季のタイトル獲得へ、「頑張ります。狙いたいなって。『佐藤タイトル狙う』って、(記事に)書くんでしょ!?」と冗談めかしつつ、決意を示した。
27日に行われた優勝報告会でも、「ホームランは自分の持ち味。そこでタイトルを取れるように頑張っていきたい」と地元・西宮市民に対して約束。万雷の拍手を浴びて、本塁打王へのファンの渇望を肌で感じた。
4年目の来季は年間通じて自慢の長打力を爆発させ、アーチを描き続けて、自らが発案した“アレンパ”を実現させる。