阪神戦力外の渡辺雄大が現役引退を表明 トライアウト受験もオファーなし
今季まで阪神でプレーした渡辺雄大投手(32)が1日、自身のインスタグラムを更新し、現役引退することを発表した。
渡辺は「この度、現役を引退する事をご報告させていただきます」と切り出し、野球を始めた中学時代や阪神時代の写真を投稿した。
阪神から戦力外通告を受けた際は、現役続行を希望しており、トライアウトも受験した。打者3人に対し、2奪三振と力を発揮したが、期限以内にNPB球団からの連絡は無かった。
青学大では試合に出ることができず、BC新潟で4年間プレーした苦労人でもあった。18年に育成でソフトバンクに入団し、支配下登録を勝ち取った。ただ、21年オフに戦力外となり、22年に阪神に育成選手として契約。開幕直前に支配下契約を掴み取り、プロ初勝利もマークした。
亡き人への思いもSNSでは述べている。小学生の時にこの世を去り、新潟に独立リーグができるきっかけとなった水島樹人さん、ソフトバンク在籍時に3軍コンディショニング担当で、くも膜下出血で急逝した川村隆史さんの名前を挙げ「天国のミキトくん、川村さんに胸を張って引退をすることができました」と投稿した。