阪神・才木 同学年村上に負けず投手陣の中心に 3100万増5000万「取れるタイトル全部取りに」

 阪神・才木浩人投手(25)が2日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2倍以上となる3100万増の5000万円で更改した。プロ7年目の今季は初の開幕ローテ入りを果たし、キャリアハイの8勝をマーク。来季は自身初の規定投球回、2桁勝利、タイトル獲得を目標に掲げ、MVPと最優秀新人に輝いた同学年の村上に負けじと、チームNo.1の存在になる。(金額はいずれも推定)

 シーズンを振り返れば、全く納得していない。才木は初の開幕ローテ入りを果たし、自身最多の8勝をマークした。だが、リフレッシュを含めて成績不振やコンディション不良などで、5度の出場選手登録抹消。1年間、先発として仕事を果たせなかったため、3100万アップでの更改にも満面の笑みとはいかなかった。

 「1年間しっかりローテを守り抜いて投げることとか。イニングでしっかり規定まで投げられるようにというのはすごい大事なことなので。来年はクリアできるようにしたい」

 7年目の今季は19試合の登板で、防御率1・82。18年ぶりの優勝を決めた9月14日の巨人戦(甲子園)では、先発して7回3安打1失点、5奪三振の快投も見せた中、目指すは絶対的存在だ。「やっている以上はトップに立ちたいと思うのは必然だと思うので、その中で一番上は才木と言ってもらえるように」と力を込めた。

 今季のセ・リーグMVP&新人王、最優秀防御率を手にした同学年の村上らにも負けるつもりは一切ない。「村上なしではリーグ優勝も日本一もなかったと思う」と活躍ぶりを認める。ただ一方で「自分にできることをまずはしっかりやることが大事だと思いますし、それをやっていたら負けると思っていない」と、負けん気をのぞかせ、投手陣の中心に立つことを誓った。

 さらなる飛躍を期す来季。狙うはタイトル総なめだ。「1年間、1軍でしっかりと投げて、その結果としてタイトルもあると思う。もちろん取れるタイトルは全部取りにいきたい。まずは規定イニングだったりとかをしっかりとこなせるようにやっていけたら」。結果にこだわり、固い決意で8年目に挑む。

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