阪神ＯＢの鳥谷敬氏が、２日にフジテレビで放送された「ジャンクＳＰＯＲＴＳ」に出演。現役時代は驚異的な守備範囲と堅実なプレーでゴールデングラブ賞の常連だったが、名手へと成長する段階での知られざるエピソードを明かした。

　鳥谷氏がショートのレギュラーに定着したのは岡田監督第一次政権で優勝を果たした２００５年。内野のメンバーはサード・今岡、セカンド・藤本、センターには赤星、レフトには金本と先輩たちにズラリと囲まれていた。そのため「お前が捕れるものは全部捕れ。追いつける打球は全部捕りなさいと言われて」と明かした鳥谷氏。「外野から声が聞こえない場合は全部捕る。声が聞こえなかったら永遠に追い続ける」というルールも明かし、スタジオは騒然となった。

　さらに鳥谷氏の現役時代は守備範囲の広さから「ショフト」という言葉もファンの間で生まれた。「金本さんが肩をケガしているときがあって、その時に投げられる距離が決まっていたので。左中間とかレフト線とか抜かれたらかなり追ってた」と明かした鳥谷氏。共演した関本氏も「トリが捕ってくれた方が安心なんですよ」と語っていた。

　圧倒的な運動量を誇りながらフルイニング出場も続けた鉄人。ショートの難しさについては「フィジカルの強さが必要。他のセカンド、サード、ファーストははじいても何とかなるんですけど、ショートははじいたらエラーなんで」と解説した。