阪神・石井 3・2倍増4000万円で更改 「チーム筋肉」昇給使い道は「プロテイン」

 阪神の石井大智投手(26)が5日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3・2倍となる2750万増の4000万円で更改した。昇給分の使い道は「やっぱりプロテイン」と笑みを浮かべ、今オフは人間ドックを受診することも明かした。チームの優勝旅行も辞退し、トレーニング漬けのオフでさらなる飛躍を期す。(金額は推定)

 異色の経歴を持つ右腕が大幅昇給を勝ち取った。使い道を問われた石井は「やっぱりプロテインですかね」と笑顔で即答。「チーム筋肉」の一員はシャツのボタンがはち切れんばかりに胸を張った。

 3年目の今季は自己最多の44試合に登板して1勝1敗19ホールド、防御率1・35と躍進を遂げ、高専卒としてNPB初勝利も挙げた。虎の中継ぎ陣は加治屋3000万円増、島本2500万円増、桐敷2200万円増と軒並み大幅増となっており、石井にも高い評価が与えられた。

 一方で5月に腰の負傷、7月には体調不良で離脱も経験。石井は「試合数ももっといけた。納得いく数字は四球の数しかない。来年は1年間、1軍に帯同して活躍したい」と反省の言葉を並べた。

 そのためにあらゆる手段を尽くしていく。球団の栄養士から紹介されたスポーツ内科で人間ドックを受診予定。食事面では妻の協力を得ながら「突き詰めている。高い水準でできている」としながらも、「努力していくことは必要。できる限りのことをしたい」と一切の妥協を許さない。

 今月中旬には村上の“つて”を頼り、東京都内のトレーニング施設「ネクストベース」で投球を見直す。軸となる直球の回転数をさらに増やし、今季から投げているフォークについては「ボール球で勝負する中で、いかに(打者が)振ってくれるか」と練度を上げる。自身の投球動作を数値化することで解析し、より合理的なフォームに近づけていく。

 予定されているチームの優勝旅行は「辞退させてもらいました」と明かし、トレーニング漬けのオフを送る決意をにじませた。「数字的な目標はあまり考えていないが、キャリアハイは目指す」と力強く断言。気を緩めることなく、さらなる進化へ研さんを続ける。

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