阪神・才木 奪三振王になって侍入りだ タイトル手土産に「プレミア12とかWBCとか選ばれたい」

 阪神・才木浩人投手(25)が6日、大阪市内のホテルで開催された「SSKスタッフ会議」に出席した。来年1月からは同社とアドバイザリースタッフ契約を結ぶことが決定。才木モデルのグラブの発売も決まった中、武器のフォークをさらに磨き、来季は最多奪三振のタイトルを獲得して、来年11月に開催される「プレミア12」での侍入りを果たすことを誓った。

 才木は世界進出の野望を、声を弾ませて口にした。活躍した先に待っているであろう日本代表入りの切符。モチベーションは高まりきっていた。

 「代表、プレミア12とかWBCとかはやっぱり選ばれたい気持ちはある」

 アマチュア時代も含めて代表入りの経験はなし。今季自己最多の8勝を挙げ、防御率1・82。チームの18年ぶりのリーグ優勝にも貢献したからこそ見えてきた景色だ。今年3月のWBC日本代表との強化試合では、大谷にウイニングショットの低めフォークを打ち砕かれ、3ランを被弾。「すごくいい経験をさせてもらった」と今季の飛躍につながった実感があったからこそ、世界レベルの猛者と戦う機会を欲した。

 そのためにも「シーズンでしっかりと結果を出すことは大前提」と来季に向け気合十分。これまでも来季のタイトル総なめへの意欲を見せていた中、昨年からこだわりを見せていたのが最多奪三振のタイトルだ。今季の虎先発陣内での奪三振率はトップの村上の8・54に続く、8・12を記録して2位。「結果的に取れたみたいな感じが一番いいと思う」と代表入りへ、大きなアピール材料となる称号獲得も視野に入れた。

 シーズン中からフォークに改良を施し、130キロ台後半だった球速も終盤は140キロ台を計測。球速アップに成功し、進化の兆しを見せた。「球速もそうだし、追い込んでからも1球で決められる安定感、コントロールがあれば三振ももっと取れる」。決め球の精度がさらに向上すれば、おのずとセ界の奪三振王の座も近づいてくるはずだ。

 来年1月からはこれまでも用具提供を受けていたスポーツメーカー・SSK社とアドバイザリースタッフ契約を結ぶことが決定。今季の活躍が認められ、才木モデルのグラブも発売予定となっている。「より一層、頑張らないといけない。見合った活躍ができるように」と自覚をにじませた才木。タイトル獲得から念願の侍入りへ。一流への階段を上っていく。

 ◆阪神投手の最多奪三振 最多奪三振のタイトルを獲得した阪神投手は2015年・藤浪晋太郎を最後に8シーズン出ていない状況。球団投手の歴代タイトル獲得者は小山正明、村山実(2度)、江夏豊(6度)、仲田幸司、井川慶、能見篤史、メッセンジャー(2度)、藤浪の8人。

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