阪神・野口 父の助言で背筋ピーン 台湾のアジア・ウインターLで打率3割1本塁打と奮闘中

 11月下旬から台湾で開催されているアジア・ウインターリーグに参戦中の阪神・野口恭佑外野手(23)が6日、デイリースポーツの取材に応じ、父・峰誠さんからの姿勢矯正の助言で打撃のコツをつかんだことを明かした。初対戦の投手相手に対応力を磨いており、3日には本塁打をマーク。この日は4打数1安打だった。岡田野球に適応するためにも選球眼の向上を目指し、来春のアピールへとつなげる。

 異国の地、台湾で野口が充実の日々を送っている。この日はJABA選抜戦に「5番・左翼」で出場し、二回先頭の第1打席に右腕から右方向へ単打を放った。シーズンオフでも打席で生きた球を見られる経験が貴重だ。

 3日のCTBA(台湾アマ)選抜戦では台湾で初本塁打を放った。右投手の沈んでいく変化球に対してうまく反応し、左翼席に突き刺した。ここまで9試合に出場し、30打数9安打の打率・300、1本塁打。実は父・峰誠さんから助言をもらったことが、今の打撃に生きているという。

 「お父さんから『ちょっと背中、丸まってないか?』みたいに連絡が来たんで。実際、映像を見てみたらそうだなと思って、(背筋を)意識したら良かったんですよね」

 猫背気味だった背中を、ピンと伸ばすことで良化を実感。打撃スタイルを試す大切な機会でもある中で、確かな手応えをつかみつつある。「まだまだここからですね」と理想型を追い求めていく。

 来春は宜野座キャンプスタートが予告されているが、課題に掲げているのは「対応力」と「選球眼」。今季、ウエスタンで打率・303を残したことは自信になったが「1軍のピッチャーは全然、違うんで」とレベルの違いを想定している。

 岡田野球は四球などの出塁から得点につなげていくパターンが多い。出塁力、確実性を上げていくためにも、選球眼の向上が不可欠。「ボール球に手を出して、打とう打とうとかだった」。ボール球を確実に見極め、好球必打に徹することができれば、課題も克服できるはずだ。

 2年目の来季は支配下1年目で、97番の背番号とともに新たなスタートを切る。「まずは対応力。知らない投手に対してどう捉えるか」。台湾の日々を無駄にはしない。必ず来年の飛躍につなげる。

 ◆アジア・ウインターリーグとは 日本、台湾、韓国といった東アジア地域を中心に参加する台湾で開催される冬季リーグ。日本プロ野球では、若手の実戦経験の場としての位置づけもしており「NPB RED」、「NPB WHITE」の2チームに分かれて参加している。

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