【阪神・村上と一問一答】防御率とMVPはちょっと想定外
阪神・村上頌樹投手(25)が7日、デイリースポーツ制定「2023年猛虎感動大賞」を受賞。兵庫県神戸市内にあるデイリースポーツ本社で藤谷稔社長から賞金と記念盾が贈られた。2019年の近本以来の大賞受賞となった右腕は、飛躍のきっかけとなった“師匠”青柳を超えるような猛虎のエースを目指すと決意。さらなる成長へ、平均球速アップを狙いフォーム改良にも取り組む。村上の一問一答は以下の通り。
◇ ◇
-今季を振り返って。
「とても充実したシーズンでした。青柳さんと目標を決めていって、規定投球回と2桁というのは目標にしてたので、そこに関しては想定内だったので。防御率とMVPがついてくるのは、ちょっと想定外でした。ビックリしました」
-新人王を取って、ここからスタートの感覚。
「ハイ!新人王も3年目なので、立場的に申し訳ないなって。高卒3年目ならまだうれしいなという気持ちなんでしょうけど、大卒3年目なので。でも取れたのは良かったですし、ここからいいスタートを切ってやっていきたいと思います」
-コントロールや変化球もいいだけに、球速が上がれば。
「真っすぐありきの変化球なんで。とりあえず、真っすぐが嫌(に思わせる)っていうか、意識させないと変化球が効かないので、まず、やっぱり真っすぐを良くしないとっていうので、やっていきたいと思ってます」
-才木の真っすぐがいいと。
「あんなキレイで伸びて強い真っすぐはすごい」
-目指すということではなく。
「イメージはあんな感じで投げたいので、それをイメージして投げて、伸びるような。自分はちょっと曲がるんで。見たらちょっと違うかもしんないですけど、イメージはあんな感じで、伸びるような感じで投げたい」
-コントロールは天性のものか、努力か。
「小学校の頃にずっと胸に投げる練習をしてたら良くなりましたね。それが一番」
-小さい頃の経験が生きてる。
「キャッチボールを大事にして。先輩とやってて怖かったんで、ずっと胸に投げてたんですけど、動かさないように。それがコントロールに生きました」
-大竹、西勇らコントロールのいいピッチャーがチームにいることで高め合える。
「勝ち星とか防御率とかは見たりして、追いつけるように頑張ろうと思いますけど。フォアボールは、自分の投げてる試合で少なく行こうみたいな感じで。大竹さんが投げて、またこの人、フォアボール0なんやと。そうしたら勝ってたんで、じゃあそうすれば、自分も勝てるんかなみたいな感じで。大量失点にならないですし、そうすればいいんかなみたいな感じで思ってました」
-イニングを投げられたことは自信に。
「5回以内で降りることがなかったので。延長っていうほどの延長もなかなかなかったので、しっかり先発としての最低5回とか6回、7回と試合をつくれたのは、ほんとに良かったなって思いますし、継続したいなというふうに思います」
-今年は甲子園登板が少なかった。
「7試合とかそんなんだったんで、ほぼビジターやったんで。甲子園で投げたいっすね。甲子園で投げて勝ったら、いっぱい盛り上がってくれるので。移動も楽なんで(笑)。ビジターはビジターでゆっくり寝れますけど(笑)」
-伊藤将は甲子園11連勝。
「いいなあと(笑)。甲子園でいっぱい投げてんの、いいなって」
-関東だと大学の知り合いが応援に来てくれたり。
「ドームとか神宮で投げたら来てくれるんで、それはそれでいいんですけど、遠いんで。東京まで2時間半…」
-来年の開幕戦は東京ドームで。
「分からないです(笑)。ホームで投げたいです(笑)」
-契約更改は楽しみ。
「はい(笑)。去年とかは『なんもないっす。はい。そうですよね』って感じで、すぐ終わったので」
◆村上 頌樹(むらかみ・しょうき)1998年6月25日生まれ、25歳。兵庫県南あわじ市出身。175センチ、80キロ。右投げ左打ち。投手。智弁学園3年のセンバツで優勝し、東洋大を経て20年度ドラフト5位で阪神入団。21年に2軍で最多勝、最優秀防御率、最高勝率の3冠。22年も最優秀防御率、最高勝率の2冠。21年5月30日・西武戦で1軍初登板初先発。今季10勝6敗とブレークしセ・リーグMVPと新人王をダブル受賞。