阪神の佐藤輝明内野手（２４）が７日、西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、６５００万増の１億５０００万円で更改した。３年連続の大幅昇給で、球団の内野手では史上最速となる大台到達。来季の目標には打率３割、３０本塁打、１００打点を掲げ、将来的にはマイホーム購入に意欲を示した。（金額は推定）

　充実感が表情からあふれていた。新調した緑色のオーダースーツで会見場に現れた佐藤輝。来季４年目の年俸が初めて大台を突破し、「なかなか上げてもらいました。いろいろ話し合って、最終的に納得した上でサインさせていただきました」と力強く判を押した。

　三塁に固定された今季は１３２試合に出場し、リーグ４位タイの２４本塁打、同３位の９２打点でチーム２冠。打率は・２６３だったが、５４四球に出塁率・３３９、長打率・４９８はいずれもキャリアハイの成績を残した。

　３年連続の大幅昇給となったが、まだまだ成績には納得していない。「打率３割、３０本塁打、１００打点は頑張りたいですね」と高い目標を掲げ、気持ちを引き締める。

　球団で入団４年目までの年俸１億円到達者は赤星（１億円）、藤浪（１億７０００万円）、近本（１億５０００万円）に続き、４人目。内野手では史上最速となった。順調な昇給に夢も膨らむ。「まだ全然分からないですけど、将来的には家を買おうかな」と笑みを浮かべた。

　昨年、虎風荘を退寮して１人暮らしをする佐藤輝。夢のマイホーム購入について「一軒家かマンションか。どっちにも良さがある」と話す。また、電気自動車（ＥＶ）を充電できる設備や、トレーニング室を作ることにも興味を示した。

　自らの城を構えるためにも、もちろん野球で結果を残す。「今年は優勝しましたけど、個人的にはもっとできたなっていう部分もある。来年は個人的にも、チーム的にも両方で満足できる一年にしたい」と、力を込めた。

　球団史上初となるリーグ＆日本一連覇のため、持てる力は全て出し尽くす。「アレンパします！」と佐藤輝。大台突破はあくまでも通過点－。虎の若き主砲は、さらなる高みを目指す。