現役ドラフトで巨人に移籍の阪神・馬場皐輔「凄くチャンス。気持ちを切り替えて」「今度は巨人の一員として伝統の一戦で」
日本プロ野球機構(NPB)は8日、第2回の現役ドラフトを行った。出場機会に恵まれない選手救済を趣旨とし、移籍の活性化を図ることが目的で、阪神の馬場皐輔投手(28)が巨人へ、オリックスの漆原大晟投手(27)は阪神への移籍が決まった。阪神から巨人への移籍は阪神・カツノリ(野村克則)捕手が04年1月23日、金銭トレードで巨人に移籍して以来となる。
馬場は仙台大から2017年度ドラフト1位で阪神に入団。2年間は結果を残せず、20年から中継ぎに挑戦し、同年は32試合の登板で防御率2・08と結果を残した。
21年も44試合に登板し、3勝10ホールド、防御率3・80で中継ぎ陣の一角として活躍。しかし、昨季は7試合登板のみに終わった。
プロ6年目の今季も開幕1軍を逃し、シーズン途中で1軍昇格を果たした。19試合の登板にとどまったが、2勝1敗、防御率は2・45を記録した。24日の契約更改では「やっぱり60(試合)は投げたいですね。一回、ヘトヘトになるまで投げてみたい」と来季へ意欲を示していた。
馬場は球団を通じて「現役ドラフトで読売ジャイアンツに移籍することになり、自分にとっても凄くチャンスだと思うので、今は気持ちを切り替えて、しっかり新天地のジャイアンツでチームに貢献していきたいという思いです。ドラフト1位で入団させていただいて、6年間、これまで阪神タイガースに育てていただき本当に感謝しています。今度はジャイアンツの一員として、伝統の一戦でタイガース相手に全力で勝負する姿をファンのみなさんに見せることができるように、頑張っていきます。これまで応援していただき、本当にありがとうございました」と、コメントした。
漆原は新潟医療福祉大から2018年度育成ドラフト1位でオリックスに入団。1年目からウエスタン・リーグ最多のセーブを記録。21年には1軍で34試合に登板し防御率3・30を記録した。
プロ5年目の今季は2年ぶりに1軍登板し、救援で16試合。0勝0敗1ホールドで防御率3・00だった。