阪神・近本が阪神最速の3億円超えで更改 球団最高年俸の3億2000万円 野球の話は5分!
阪神の近本光司外野手(29)が9日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億5000万円増の3億2000万円で更改した(金額は推定)。西勇を超えて球団最高年俸となる。
6年目を迎える外野手としては吉田正の2億8000万円、柳田の2億7000万円、イチローの2億6000万円などを上回り、NPB史上最高額なった。
更改を終えた近本は「ありがとうございますって感じです」としみじみ。野球の話は「5分くらいだった」と言い、あとはチームの話に終始したと明かした。球団からは「日本一、リーグ優勝ありがとう。チームを引っ張ってくれて阪神を引っ張ってくれて、これからも頼むな」と託されたという。
また「連覇したいというのは今しか言えない」と近本。「球団とも話してぜひやってほしいと、できると思うと言われたが、選手が個々の能力をもう少し上げて発揮できるようにしないと難しい」と、地に足をつけて来季を見据えた。
5年目の今季は7月に肋骨骨折による離脱もあったが129試合に出場し、打率・285、8本塁打、54打点の成績を残した。28盗塁で2年連続4度目の最多盗塁者賞(盗塁王)を獲得し、83得点は岡本和(巨人)と並んでリーグ最多。67四球、12三塁打、出塁率・379はいずれもキャリアハイを記録した。
オリックスとの日本シリーズでは29打数14安打、打率・483という驚異的な成績で最高殊勲選手賞(MVP)に選出され、38年ぶりの日本一に貢献。「三井ゴールデン・グラブ賞」と「ベストナイン」は3年連続3度目の受賞となった。