阪神・大山 複数年断り1・5億増の2・8億円「単年勝負」 順調なら来オフ国内FA権「取得できてから考えたい」

 阪神・大山悠輔内野手(28)が10日、西宮市内の球団事務所での契約更改交渉で、1億5000万増の年俸2億8000万円でサインした。(金額は推定)

 順調なら来季は国内FA権を取得することもあり、複数年契約も打診されたが「いい条件を提示してもらいましたけど、来年も単年で勝負させてもらうことにしました」と決断。「今は連覇することしか考えてないので、そこが大事。FAは来年取得できてからしっかり考えたい」と、何よりチームの勝利を優先する考えだ。

 全試合4番スタメンを守り抜いたVシーズン。「99」という四球数も光った。主軸の責務を全うして「(球団からは)『打線を“線”にした』と言ってもらえた。フォアボールであったり、つなぎの部分で打線として機能させることができた」と誇らしげ。来季の打順には「監督が決めることなので、僕は任されたところをしっかりやるだけ」と静かに思いを巡らせた。

 日本一への貢献度が認められて、昇給率は115%に。「僕であったり近本が上がることで、後輩選手にも頑張れば上がるんだぞと、モチベーションじゃないけど見せていく必要がある」。オフも頼もしい背中でチームを鼓舞して、V2への決意をにじませた。

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