阪神・伊藤将 2020年ドラフト組最高1・6億円 4年目で大台突破は球団史上5人目 来季は最多勝&15勝狙う

 阪神・伊藤将司投手(27)は10日、8000万増の1億6000万円で更改した。4年目での年俸を見れば、1億円突破は球団史上5人目で、近本、佐藤輝を上回って藤浪に次ぐ高額年俸となった。「評価してくれたんだなとうれしく思いました」と笑みを浮かべ素直な感想を述べた。(金額は推定)

 3年目の今季は左肩の違和感で開幕に出遅れたが、4月下旬の復帰後は先発ローテーションの軸を担い、自身初の規定投球回(146回2/3)に到達。21試合10勝5敗、キャリアハイとなる防御率2.39の数字を残した。「(規定投球回を)やっと達成できた。そこに2桁勝利も付いてきたので本当にいい1年でした」と振り返った。

 連覇が懸かる来季については「開幕からしっかり入れるように」と“出遅れ厳禁”を掲げ、「最多勝を取れるように、15勝できるように頑張りたい」と明確な目標を口にした。さらに投球回についても「160、70くらい投げられたら」と具体的な数字を並べた。

 自身への“ご褒美”を問われ「おいしいご飯を食べたい。おすしで」と声を弾ませ、好きなすしネタという「コハダ」に舌鼓を打つ日を心待ちにした。

 20年度ドラフト入団組では佐藤輝、中野、村上、石井が大幅昇給を勝ち取ったが、その中でも最高年俸となった。「3年間、しっかりやれたというのも自信にもなる。同期に負けないようにやっていけたら」。来季は勝ち星でも“稼ぎ頭”となる。

 ◆歴代7位タイ!プロ4年目年俸1億6000万 NPB史上、プロ4年目での年俸1億6000万円は歴代7位タイ。最高額は2008年度の日本ハム・ダルビッシュ有と16年度の日本ハム・大谷翔平の2億円。次いで12年度のソフトバンク・摂津正=1億9000万円、10年度の楽天・田中将大=1億8000万円、08年度の日本ハム・マイケル中村=1億7000万円、16年度の阪神・藤浪晋太郎=1億7000万円。そして今回の伊藤将と並び13年度の巨人・長野久義=1億6000万円となっている。

 ◆1億超生え抜き最多の9人か 阪神はこの日、主力6選手が契約更改交渉に臨み、合わせて総額4億5900万増となった。ここまでの2024年度契約更改で年俸1億円以上は、23年度の7人から2人増えて、9人となり以下の通り。近本=3億2000万円、西勇=3億円、大山=2億8000万円、岩崎=2億、梅野=1億6000万円、伊藤将=1億6000万円、佐藤輝=1億5000万円、中野=1億5000万円、岩貞=1億円。生え抜きに限れば西勇を除く8人で7人だった09年を更新した。さらに未更改の青柳(23年度年俸2億4000万円)を含めれば日本人選手の1億円以上は10人となり、球団史上最多だった09年の11人に迫る。また生え抜きは青柳を含めると9人となる。

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