【阪神ドラフト選手特集・津田淳哉投手(1)】阪神ファンの一家の長男、野球熱高まるも姉を気遣い小学4年から野球チームへ
10月のドラフト会議で、阪神から指名を受けた8選手(1~6位・育成1~2位)の連載企画。今回はドラフト6位・津田淳哉投手(22)=大経大=の第1回。
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導かれるように虎戦士の一員となった。津田家は熱烈な阪神ファン。淳哉は祖父母と何度も甲子園に観戦に訪れ、小学生の頃から練習や試合では阪神のタオルで汗を拭っていた。
2001年8月27日、津田家の長男として誕生した。「お姉ちゃんそっくりだなという感じでした。すごく細かったですね」と、母・広美さんは懐かしそうに話した。
野球好きな家族に囲まれ、物心ついたときには白球を追いかけていた。家の中でゲームをするよりも遊ぶのはほとんど外。「朝から晩まで遊んでいましたね」と広美さん。活発な少年だった。
公園でする父・順生さんとのキャッチボールも楽しく、小学生になる頃には野球への熱も高まっていた。だが、少年野球チームに入ってしまうと、練習や試合などで淳哉に付きっきりになってしまう。姉・愛実さんに弟の野球に付き合わせるわけにはいかない。姉が中学に入るまで、少年野球チームに入るのは待った。
近所の友達らは一足先に野球チームに入っていたが、全く気にはならなかった。「全然我慢できましたよ。お父さんとキャッチボールしたりしていました」と淳哉。父と2人でも野球ができるだけで満足だった。
地元の少年野球チーム「小泉ファイターズ」に入団したのは小学4年になってから。手足が長く、肩も強かったことからポジションはピッチャー。ここから投手・津田がスタートした。
どんどんのめり込んでいった投手の魅力。「投げるのが好きでしたし、楽しかった」と振り返る。郡山南中では志貴ボーイズに所属し、そこでも投手を務めた。順調に力をつけていったが、進学した高田商では壁にぶち当たる。その壁が淳哉をさらに成長させていった。
【津田淳哉アラカルト】
◆生まれ 2001年8月27日。奈良県大和郡山市出身
◆家族構成 両親、姉
◆サイズ 身長178センチ、体重83キロ。右投げ右打ち
◆球歴 片桐小4年から小泉ファイターズで野球を始め、郡山南中では志貴ボーイズに所属。高田商では2年秋から背番号9でベンチ入りし、3年夏は背番号10で県大会準Vを果たすも甲子園出場はなし。大経大では1年秋のリーグ戦からベンチ入り。4年秋には最優秀防御率に輝いた
◆遠投 110メートル
◆球種 カーブ、スライダー、フォーク、ツーシーム。最速は152キロ
◆好きな食べ物 焼き肉。グラブに刺しゅうを入れたこともある
◆趣味 映画鑑賞。洋画がお気に入り