阪神・梅野 バッテリー賞奪回だ 骨折した左手は「もう全然大丈夫」 愛弟子DeNA山本に負けん
阪神・梅野隆太郎捕手(32)が14日(日本時間15日)、優勝旅行先の米ハワイで球団ゴルフコンペに参加。骨折していた左手の全快を宣言した。年明けには沖縄でDeNA・山本、日本ハム・清水ら計5人の捕手で自主トレすることを明かした。山本からバッテリー賞を奪い返すと誓った。
青い空と緑の芝生に鮮やかな黄色のシャツが映える。第1ホールのティーショット。岩貞、伊藤将らが見守る中、梅野は気持ちよさそうにドライバーを振り抜いた。「よしっ、いいところ!」。V旅行2日目。明るい表情が充実感を物語る。
「こうやってみんなと一緒に来られるのは良かったし、野球から離れて、楽しくやれていますね」
左手はほぼ全快だ。“アレ”へ突っ走っていた8月13日・ヤクルト戦での死球で左尺骨骨折。残りのシーズンを棒に振った。地道にリハビリを続け、日本シリーズはベンチ入り。オフに入ってからも回復は順調で、完全復活へ視界は良好だ。
「もう全然、大丈夫そうなので、バッティングもハワイに来る前からある程度やっていたので、帰ってからも継続したいです」
旅行中もトレーニングは欠かさない。早朝からウエートトレーニングに励み、ホテル近くの公園で岩崎、岩貞、才木とキャッチボール。「甲子園で練習してるときに岩崎と『向こうでもやろうか』と話していて。練習できる環境と人がいないと野球できないので良かった」。
年明けは沖縄・宜野座で「梅野塾」を開講する。DeNA・山本、日本ハム・清水ら計5人の捕手で自主トレを実施予定だ。捕手がそろったのは「偶然」と言うが「自分にもプラスがあるだろうし、いい時間を過ごせると思う。教えられるところは教えて、責任を持ってやりたい」と年長者として自覚十分だ。
今季、まな弟子の山本が東とともに最優秀バッテリー賞を初受賞。22年に青柳と同賞を受賞している梅野は「個人としてはうれしく感じる」と喜ぶ一方、「負けられない、負けないぞという気持ちにもなる」と奪回へ刺激を受けた。「ケガしちゃって、どうしようもなかったので、来年結果を残せるように」。来季は33歳シーズン。正捕手返り咲きへ、ホノルルで決意を固めた。