阪神・森下 鉄人継承に意欲 ハワイ滞在中の金本氏とニアミス 負傷にも負けない「強い体にしたい」
阪神の森下翔太外野手(23)が15日(日本時間16日)、優勝旅行先の米ハワイで“鉄人継承”に意欲を見せた。
予期せぬニアミスだった。前日にホノルル郊外のステーキハウスで佐藤輝とテレビ番組の収録を行っていると、名球会総会でハワイ滞在中の、デイリースポーツ評論家で元阪神監督の金本知憲氏(55)が偶然にも同店を訪れていた。
直接会話はなく面識もないというが、虎の黄金ルーキーの記憶にも鉄人の名は深く刻み込まれている。「偉大な方だっていうのは分かっています」と思わず背筋を伸ばした。
金本氏が連続フルイニング出場の世界新記録を達成した当時、森下はまだ5歳。同記録が1492試合で途切れた10年も9歳だった。「プレー自体はあまり見たことなかった」というのも当然だが、自身もプロの道を歩み出したことで数字の重みを実感できた。
「とてつもない記録ですね。本当に考えられないです。やはり体が強いというのが、明らかな結果として出ているなと思います」
1年目の今季は出場94試合でフルイニングは73試合と偉業にはほど遠い。さらに金本氏が骨折しながら試合に出続けた逸話も、尊敬のまなざしを向けた。
「なかなかみんなができることじゃない。おとこ気じゃないですが、そういう気持ちも含めて金本さんという人だと思っています」
オフはウエートの量やメニューを変えながら筋肥大に着手。試合に出続け、負傷にも負けない「強い体にしたい」と進化を怠らない。新たな虎の鉄人となるべく、無敵の体を作り上げる。