阪神・粟井新社長 築く!猛虎黄金期 就任発表会見で決意表明「フロントもキャリアハイ目指す」

 阪神は21日、2024年1月1日付で球団社長に粟井一夫球団副社長(59)が就任すると発表した。百北幸司球団社長(62)は退任し、相談役となる。西宮市内の球団事務所で会見に臨んだ粟井新社長は、球団初の連覇に向けて「フロントもキャリアハイを目指したい」と意気込みを語った。

 黄色のネクタイが決意の表れだ。新社長就任が発表された粟井氏は「身が引き締まる思い」と武者震い。黄金時代の到来へ、現状のチーム作りの継承と、岡田阪神の全面バックアップを約束した。

 「フロント主導の育成重視のチーム編成を継続し、常に優勝争いをするチーム作りを目指す。可能な限り、岡田監督、チームをサポートしていきたい」

 悲願のリーグ優勝、日本一を達成したタイミングでの社長交代。百北社長は「フロントサイドからも、球団の成長を推し進めていく必要がある。阪神グループ一の知見を持つ粟井社長が適任だ」と狙いを明かした。

 輝かしい経歴が粟井氏の辣腕(らつわん)ぶりを物語る。1988年に金沢大を卒業し、阪神電鉄入社。レジャー事業を担い、甲子園球場リニューアルに携わった。球場長も務め、虎とともに歩んできた。今後、阪神は甲子園球場100周年やファーム移転などビッグプロジェクトが控える。25年は球団創設90周年のメモリアルイヤー。粟井氏は虎の歴史と伝統をかみしめ「新たな価値を提供したい」と力を込める。

 「続けることは並大抵ではない。やり方が一緒ではダメ。長い目で見ると、新陳代謝も必要でしょうし。そうじゃないと勝てない」

 常勝軍団の形成へ、現実も見据えている。一方で写真撮影中には「歯を見せてほしい」というカメラマンのリクエストに「岡田さんみたいに白くないですよ」とジョークで返す場面もあった。

 「チームがキャリアハイを目指しているわけですから、フロントもキャリアハイを目指す。みんなを後ろからあおるようなキャラクターでいこうかなと(笑)」。チームとフロントは一蓮托生(いちれんたくしょう)。粟井カラーも打ち出し、黄金期を築き上げる。

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