阪神・佐藤輝“バレルマン”になる 米ドライブラインでスイング動作解析 調子の波減らし虎のヒーローへ

 クリスマスパーティーに参加した森下(右)と佐藤輝(撮影・立川洋一郎)
 パーティーの参加者とタッチを交わす佐藤輝
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 “バレルマン”への第一歩や!!阪神・佐藤輝明内野手(24)が24日、大阪市内でのファンクラブイベント「クリスマスパーティー」に参加した。米ハワイでの優勝旅行を途中で切り上げ、米国本土へ渡って訪問した「ドライブライン・ベースボール」での成果を報告。来季のテーマに調子の波を減らすことを掲げ、「バレルゾーン」へ打球を放つ確率を上げることを誓った。

 “輝サンタ”が帰ってきた。報道陣へ「ハッピーメリークリスマス!」と笑った佐藤輝。米国本土から、この日の午前中に帰国したことを明かし、5日間のメニューを取り組んだドライブラインでの収穫を口にした。

 「良かったと思いますよ。測定とかいろいろやって、分析結果と課題も出たので、それを基にまたやっていきたいと思っています」

 一番の課題として挙げたのは、好不調の波が激しいことだ。動作解析や効率のいいトレーニングを学ぶことができる同施設では「調子が悪くなった時にどういう動きが出ているのか」を探り、シーズン中のデータと照らし合わせて現地のコーチと相談。「体の使い方的に、しっかり股関節使えていないとか、何カ所かありました。自分のシーズン中の感覚と、『そういうことなんだな』ということはありました」とヒントを得たという。

 「調子悪い時を少なくしてというのが一番」。今季は6、7月の月間打率が1割台まで落ち込んだ。一方で、9、10月度は打率・356、9本塁打、29打点と大爆発し、リーグVに大きく貢献。「あの状態が続くのが理想」とうなずく。ドライブラインでティー打撃など数種類のドリルも学んだといい「とりあえず自主トレでやってみて」と早速、取り入れていくつもりだ。

 超人からの“指令”も遂行した。米国本土での様子を自身のインスタグラムに投稿した際、糸井SAから「バレルゾーンGETするんだ」とコメントが。これに対して佐藤輝は「バレルマンになります!!」と返信した。バレルゾーンとは、長打になりやすい打球の速度と角度の組み合わせのこと。「バレルゾーン内への打球を増やし“バレルマン”になれそうか」という問いには、「そうですね。頑張りたいと思います!!」と力を込めた。

 クリスマスイブのこの日は240人の虎党と交流し、「いい結果を出して、それがプレゼントになれば」とニヤリ。持ち帰った成果を生かし、来季は理想のアーチをぶっ飛ばす。

 ◆バレルゾーン 長打になりやすい打球の速度と角度の組み合わせ。米大リーグの公式サイトによると、打球の初速が最低でも98マイル(約157・7キロ)以上必要で、その場合の打球角度は26~30度とされる。初速が上がるにつれて角度の範囲は広がっていき、100マイル(約160・9キロ)では24~33度になる。大谷翔平(ドジャース)は今季、全体3位となる70本の安打をこの範囲で記録している。

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