阪神・原口「率を上げていかないと」 来年の漢字に「翔」も打球は「翔ばさない(笑)ライナー」

 野球教室でフリー打撃を披露する原口(撮影・開出牧)
 子どもたちとタッチを交わす原口
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 翔(と)んで成績!でも、打球は翔ばさない!?阪神・原口文仁内野手(31)が24日、地元である埼玉県内の寄居町運動公園で行われた後援会主催の野球教室に参加した。小1から中1の計8チーム、160人と交流。映画「翔んで埼玉」にちなみ、来年の漢字に「翔」を挙げ、打率を上げるためにライナー性の打球を意識していることを明かした。

 リーグ優勝、日本一を達成し、故郷凱旋(がいせん)。温かい祝福に、原口は頬を緩ませた。そんな地元・埼玉といえば映画「翔んで埼玉」が大ヒット。それになぞらえ、来年の漢字に「翔」を選択。「来年は成績も翔びましょう。打球も翔ぶ…いや、翔ばさない(笑)。ライナー、ライナー」と笑顔で宣言した。

 今季のレギュラーシーズンは全て代打で54試合に出場し、52打数10安打で打率・192、2本塁打、8打点。「打率を上げていかないといけないのは大前提。今年の失敗を来年繰り返さないように」と悔しさが残った。

 代打ゆえの難しさを感じたシーズンだった。「2アウト一、二塁とか、ランナーなしとか、何を求められてるかっていったら長打かなと」。長打を意識しすぎたゆえ、22年は83打席で5つだった三振が、今季は56打席で18に増加。なかなか打率に結びつかなかった。

 4月2日・DeNA戦(京セラ)ではカウント途中の代打で1号2ランを記録。「いいポイントで最高の打ち方をしすぎちゃってるんで、その感覚が残ってしまう」と快打からの切り替えも悩んだ部分だった。現在は打率を上げるため、放物線を描く長打よりも、ライナー性の打球を意識。野球教室で子どもたちに披露したフリー打撃でもライナー性の柵越えを放ち、徐々に感覚をつかみつつある。

 19年1月に大腸がんを公表してからもうすぐ5年を迎える。来年1月に検査を受け、問題がなければ全日程が終了し、一区切りとなる。「今、元気に野球やれてるっていうのが一番。なんとか1軍でしがみついて、病気の人たち、家族の人たちに少しでも届いてくれたら」。プロ15年目、快音を響かせ飛翔の一年にする。

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