阪神・村上 「沢村賞を取りたい」地元・南あわじで堂々宣言 地元先輩“プレースタイル”見習い土俵際強くなる

 地元の人たちとハイタッチをしながら引き揚げる村上
 守本南あわじ市長(左)から表彰を受ける村上
 淡路ビーフの模型を手に笑顔を見せる村上(撮影・中田匡峻)
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 阪神・村上頌樹投手(25)が26日、兵庫県南あわじ市役所で「南あわじ市スポーツ特別栄誉賞」ならびに「南あわじ市ふるさと応援大使委嘱状」交付式に参加した。南あわじ警察署、淡路島農業協同組合なども訪問し、ブレーク後初の地元凱旋。賀集地区公民館で行われた「少年野球チームとの交流会」では故郷の野球少年たちの前で沢村賞獲得を目標に掲げた。

 地元の後輩たちを前に、村上は堂々と宣言した。交流会のトークショーで、2年連続を狙う最優秀防御率のタイトルの他に取りたいタイトルを問われ、「ピッチャーをやっているので1回は沢村賞を取りたい」と回答。右腕の背中を押すように、観客からは拍手が湧き起こった。

 新人王&MVPを獲得した今季以上の活躍が期待される来季。さらなる進化を遂げるため、地元の先輩の“プレースタイル”を見習う。この日委嘱状を授かった「南あわじ市ふるさと応援大使」の初代は元幕内の照強。本名が福岡翔輝と同じ“ショウキ”で、小柄ながらも土俵際の強さを持ち味とする力士だ。

 さらなる成長の鍵を握るのは、照強ばりの“粘り腰”の発揮。今季の得点圏被打率は・209であり、両リーグ規定投球回到達投手の中で6位。今季3年連続の沢村賞を獲得したオリックス・山本は同・147で1位だった。同学年の球界のスターに近づくためにも、「無駄な失点があった。そこをなくしていければもっと良くなる」と得点圏に走者を背負った場面での投球を課題に挙げた。

 「ランナーがいる時のコントロールが甘くなる部分があった」と原因を分析。今季防御率1・75をさらに良化すべく、「しっかり投げ切れるようにしていきたい」と“土俵際”の強さを身に付けることを誓った。

 「まだまだ活躍してみなさんに淡路島のことを覚えていただきたい」と右腕。球界を代表する投手となり、全国に故郷の名を広めてみせる。

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