阪神ドラ1・下村 マウンド上のポーカーフェースとは違った素顔 4年間ともにした青学大・熊本マネジャーが一面明かす
阪神選手ゆかりの人々がエールを送る「虎戦士にエール」(随時掲載)。今回は青学大の熊本凌さん(22)が27日までにデイリースポーツの取材に応じ、阪神のドラフト1位・下村海翔投手(21)=青学大=について語った。1年生の時からマネジャーとして硬式野球部に所属し、下村と大学4年間を過ごした熊本さん。同い年で寮生活もともにし、普段から遊びに出かけるほど仲のいいドラ1右腕の知られざる一面を明かした。
マウンドではポーカーフェースの印象がある下村だが、熊本さんは「そう言われるのが不思議なくらい、普段は感情を隠さない」と明かす。試合でもマウンドを降りた瞬間に素の自分を出し、ベンチで悔しがる姿を見ることも多かった。
普段は明るくて素直な性格。「すごい野球のキャリアがあって、プロ注目だったけど気を使わせないです」。遊ぶ時でも、いやなことはいやだと正直に言うタイプ。だからこそ同じ目線で相談もしやすく「思ったことをすぐ言ってくれるから、内心どう思ってるかわからないよりも距離感を詰めやすかった」と熊本さんは振り返る。
マウンドではどっしり構えている印象だが、「意外と思慮深くて計画的。心配性なところもあります」と繊細な一面もあるという。ドラフトの数日前、「どこの球団いくんだろうね」と熊本さんが楽しみな様子で話しかけると「全然ワクワクできないよ…指名漏れするかもしれないってとこまで考えてるんだよね」と下村は不安を口にしたこともあった。
野球部では「引っ張るというよりも、後輩一人一人とコミュニケーションを取っていた」と熊本さん。物事を善悪で判断し、言うべきことはしっかり言う。意欲の低い投手や、結果が出なくてトレーニングをおろそかにしている選手にもすぐ気がつき、声をかけることもあった。「真面目な性格。周りのことをよく見ていた」と周囲の変化にもすぐ気がつく視野の広さがある。
遊ぶ時も真面目さは垣間見られる。プランを提案し、計画を立てるタイプの下村。逆に熊本さんは「行き当たりばったりでも面白いかな」と思う性格のため「ノープランすぎ」と下村に怒られることも。「そういうところで小さい衝突もあります」と熊本さんは笑って話した。素直で真面目な好青年。プレー以外でも虎党を魅了するに違いない。