阪神・湯浅“復活の1球”グラブ秘話明かした 市販の湯浅モデルで日本Sへ「そこになかったら、どうなっていたか」
阪神・湯浅京己投手(24)が28日、左脇腹筋挫傷から復帰を果たした日本シリーズの秘話を明かした。11月1日の第4戦で同点の八回2死一、三塁から登板すると、1球で火消しに成功して日本一に大きく貢献。右腕を後押ししたのは、昨オフからアドバイザリー契約を結ぶザナックス社でポストシーズン用に選んだグラブだった。
手にはめると、あの日の興奮がよみがえる。運命に導かれ、生まれた“復活の1球”。大事そうにグラブを見つめながら、湯浅は当時の心境を語った。
「自分は元々のグラブでいくつもりだったんですけど、このグラブをはめた瞬間にしっくりきて、『これもらって良いですか?』って言いました。そこになかったら、どうなってたか分からない」
8月25日。ポストシーズン用のグラブ作製を目的としたザナックス社との打ち合わせで、一つのグラブを手に取った。サンプルとして置かれていた市販の湯浅モデル。右腕の手にぴったりとなじんだのは意外にも、一般の野球少年も使用できる、そのグラブだった。
市販のものは黒色の本体に黒色のひもだが、湯浅の希望でひもはピンクに変更。同社の担当・丸井悠平さんは「われわれとしては、登録抹消されている時から優勝する時に、もう一回戻ってほしいなという思いがありました」と振り返る。
プロのグラブと、同じ革で同じ職人が手がけることも同社の特徴だ。「自分と一緒のでやってくれているのを、いろんな人に知ってもらいたい。余計にこのグラブで1軍で投げたいと思っていました」と湯浅。同グラブにヒントを得て来季は、今季開幕時よりも小ぶりな新グラブで臨む予定だ。頼もしい“相棒”を携え、連覇の立役者となる。
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