阪神・岡田監督 ミエセスに“バレンティン打法”のススメ 鍵はミートポイント「前で打ったら飛んでいくんやから」

 ミエセスの打撃
 ヤクルト時代のバレンティン
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 阪神の岡田彰布監督(66)が6日、ヨハン・ミエセス外野手(28)に“バレンティン打法”習得を勧めた。NPBシーズン最多となる60本塁打を記録した元ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(39)を引き合いに「前で打ったら飛んでいくんやから」と助言。来日2年目の覚醒に期待を寄せた。

 その潜在能力は予測不能だ。ミエセスは昨季、主に代打として60試合で打率・222、5本塁打、16打点に終わった。助っ人外国人としては物足りない数字だったが、岡田監督も「未知数や、アレは」と一目置いている。

 虎将はある証言を明かした。昨年の春季キャンプを視察した元ヤクルト監督の小川淳司GMが球史に名を刻む大砲と比較し、ミエセスを評価したという。

 「バレンティンの1年目より全然マシやって。バレンティンなんか1年目(のキャンプで)、外野にも(打球が)飛ばんかったって言うてた。でもあんな化けるんやからのう」

 11年からヤクルトでプレーしたバレンティンは来日1年目から3年連続で本塁打王を獲得。13年にはNPBのシーズン最多記録となる60本塁打を放った。日本野球への適応を果たせば、ミエセスにも激変の可能性があると指揮官は見ている。

 鍵となるのは「ミートポイント」だ。「(ミエセスは)ボールつぶしすぎやからなあ。もったいない。ほんまの力がボールに伝わってないよな。そんな引きつけて強いスイングする必要ないんよ」

 パワーヒッターが体の近くで力任せにボールを打つと、打球にドライブ回転がかかり飛距離が伸びない。力のある打者こそ投手寄りとなる前方のポイントで球を捉えるべきだと持論を展開した。

 模範となるのはバレンティンの打法だ。「あれだけパワーあったら、前でポーンと打ったら(打球は)飛んでいくんやから。バレンティンなんか腕伸ばしてめちゃくちゃ前で打ってたやろ。ほとんど泳いだホームランばっかや」。あり余るパワーを秘めているからこそ可能だった打ち方。「パワーは全然あるんやから」とミエセスにも同等の力があると太鼓判を押した。

 ミエセス自身も母国ドミニカ共和国で打撃改造に着手していることを明かしていた。新フォームにミートポイントを前に置く“岡田イズム”が加われば、真の主役に躍り出ることも不可能ではない。

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