阪神・前川右京 定位置争い高速タックル 同郷・吉田沙保里さんにあやかって下剋上狙う

吉田沙保里さんが由来の「サオリーナ」で展示物と写真を撮る前川
 一身田中学校の同級生らと記念撮影する前川(中央)=撮影・今西大翔
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 阪神の前川右京外野手(20)が7日、出身の三重県津市で開かれた「令和6年津市二十歳のつどい」に参加し、今季の大ブレークを誓った。開催場所は同市出身の霊長類最強女子・吉田沙保里さんが由来の「サオリーナ」。その強さにあやかりたい。津市は昨年放送のTBSドラマ「下剋上球児」のモデル校でもある白山高校もあり、24年は下克上での定位置奪取を狙う。

 新調したスーツを身にまとい、ネクタイをビシッと締める。20歳の前川は優しい笑顔で旧交を温めたが、野球の話題では一変。鋭い目つきで、今季の飛躍を誓った。「数字の世界だと思うので、数字を残すために必死にもがきたい」。2011人が参加した二十歳のつどい。一社会人としての責任感は人一倍のものだった。

 昨季に1軍デビューを果たし、33試合に出場。プロ初安打を含む24安打で打率・255だったが「その倍以上は出ないと、(存在感が)消えていく」。今季は外野の定位置を何としてもつかみたい。

 高卒2年目でのプロ初本塁打はお預け。「角度さえつけば(初アーチが)いけるような体を作りたい」。オフで6キロの体重増に成功し、今は89キロ。春季キャンプまでにあと1キロ増やし、浜風にも負けないパワーをつける。

 球団では高卒3年目で待望の一発を放ち、ブレークしたのが新庄剛志(現日本ハム監督)。新庄も2年目でプロ初出場し、3年目に95試合の出場で打率・278、11本塁打を記録した。「高卒3年目でそのくらいの数字を残せるのは、レギュラーを取れる数字にもなってくる。そのくらいの数字を残せるのが理想ですね」。目指すべき目標が見つかった。

 また、津市出身には元女子レスリング選手の、吉田沙保里という偉大な先輩がいる。この日のつどいも吉田さんが由来の「サオリーナ」で行われた。中学時代には同施設のジムを利用したこともあり、思い出の地で原点回帰。友人からも「もっともっと頑張ってや」と温かく背中を押された。

 昨年にはTBSドラマで「下剋上球児」が放送された。モデルの白山高校も津市の学校。吉田沙保里に白山高校…。負けていられない。今年は前川右京がブレークを果たし、津市のヒーローになる。

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