阪神ドラ1・下村 休日返上いきなり全開 志願の走量最多ポール間走 涼しい顔で1800メートル

 走り込んで汗を流す(右から)椎葉、石黒、下村、津田(撮影・立川洋一郎)
 走り込んで汗を流す下村。(左から)石黒、津田(撮影・立川洋一郎)
 ウオーミングアップ中に逆立ちする下村(撮影・立川洋一郎)
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 阪神の新人8選手が8日、休日を返上し、鳴尾浜で始動した。ドラフト1位・下村海翔投手(21)=青学大=は、いきなりハードトレーニングを敢行。選択メニューで一番走る量が多いポール間走を選び、約150メートル×12本の計約1800メートルを走った。9日から始まる新人合同自主トレを翌日に控え、期待の右腕は準備万端だ。

 プロ野球選手としての自負と自覚、責任感が体に表れていた。鳴尾浜の外野フェンス沿いを息ひとつ乱さず走った下村。1年目を全力でスタートする準備はできている。

 「ある程度メニューを与えられているんですけど、その中でポール間が一番長く走れるメニューだった。自分はそれを選びました」

 球団から提案されたランニングメニュー。その中で左翼ポールから右翼ポールまで約150メートルの距離を走るポール間走を選んだのは右腕だけだった。6往復の12本。合計約1800メートルを軽やかなフォームで走り切った。

 「(体は)全然問題なかったです。年末年始も個人練習ではあるんですけど、最低限やれることはやってきたので。気持ちが上がりすぎて、ケガだけしないようにと気をつけてやっていました」

 入寮から一夜明け、初めての鳴尾浜での練習。高ぶる気持ちもあったが、コントロールした。

 初のキャッチボールでは、相手の育成2位・福島(白鷗大)を驚かせた。「ピッチャーという球。落ちてこないというか、後半からめちゃくちゃ伸びる。まだ本気で投げてないので分からないですけど。手が何回か痛かった」と振り返った。

 人生初となる1人部屋も大満足。「ぐっすり眠れました。昨日はすき焼きが出て、おいしかったです」と、高校1年時から数えて8年目となる寮生活も充実した環境だ。

 9日からは新人合同自主トレが始まる。「リーダーになって引っ張ろうとかは思っていなくて。入ってしまえば順位は関係ない。同期もみんな意識を高くやると思う。みんなで一緒にやっていけたら」と下村。今はひたすら、自らがやることに専念し、春季キャンプへ向けて万全の準備を整える。

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