阪神・門別 大山&佐藤輝をK斬りで開幕ローテへ 期待の高卒2年目左腕が宣戦布告「自信?あります」

 キャッチボールをして調整する門別(撮影・立川洋一郎)
 明るい表情を見せてキャッチボールをする門別(撮影・立川洋一郎)
 門別(右)に挨拶する山田(撮影・石井剣太郎)
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 阪神・門別啓人投手(19)が11日、鳴尾浜球場で自主トレを行い、春季キャンプ中の2月11、12日に予定されている紅白戦での“主力斬り”を宣言した。今季も中軸を担う大山、佐藤輝に対して宣戦布告。岡田監督が昨秋キャンプで投手MVPに指名した高卒2年目左腕が開幕ローテ入りへ、猛虎の主砲を封じてアピールする。

 期待値抜群の若虎が鳴尾浜での新春初練習を終え、ブレークへの自信をにじませた。前日に帰省先から戻った門別は、「北海道でもちゃんと自主トレできたので、体が重いとか感じない。今年の本当にスタートだなと今日来て思いました」と威風堂々。本格始動を充実の表情で振り返った。

 岡田監督は昨年末、セ・リーグ相手のオープン戦には門別を登板させず、開幕まで隠す方針を表明。指揮官の心配りを、門別は「シーズン中じゃなくても名前が出てくるのは、すごいうれしいことですし、逆にもっと頑張らないといけない」と感謝で受け止めた。その上で“カーテン不要”と言わんばかりに、「もっと投げたい。どんどんいきたい」と気合をみなぎらせた。

 データ分析防止の観点からオープン戦登板には制限がかかるとしても、味方相手なら遠慮なく腕を振ることができる。春季キャンプの紅白戦にはフルスロットルで挑むつもりだ。

 昨季のCSファイナルS直前には主力相手にシート打撃に登板して、7打者に被安打1。潜在能力の高さを印象づけたが、決して満足はしておらず、「シートバッティングの時、何回かいい当たりを打たれたので、次は前に飛ばせないような勢いで投げたい。空振りがいっぱい取れれば。自信?あります」と進化を誓った。

 「テルさん、大山さんが対戦してみて一番雰囲気を感じたので、そこはしっかり空振りで抑えたいなと思います。楽しみです」。日本一チームの打線と向き合うにあたって、大胆不敵に予告した。

 年末年始は約1カ月間、北海道に帰省。祖母・みどりさんが作る大好物のきな粉餅に舌鼓を打つなど英気を養い、母校・東海大札幌の施設で鍛錬を積み、雪上ランニングもこなした。下半身を重点的にウエートにも取り組んで、体重は2キロ増の90キロ弱に。「軽く投げても球はいってる感覚はあったので、いい感じかなと思います」。雪国から2年目の開花へ、準備は着々と進んでいる。

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