阪神ドラ2椎葉 球速UPの裏にバイト先食トレ 焼き肉店「大和」藤川憲市店長が明かす素顔
阪神選手ゆかりの人々がエールを送る「虎戦士にエール」(随時掲載)。今回はドラフト2位・椎葉剛投手(21)=四国ILp・徳島=のアルバイト先だった徳島市内の焼き肉店「大和」の藤川憲市店長(42)が、右腕の素顔を明かした。徳島では“食トレ”で体作りに取り組んでいた椎葉。原点は同店にあった。
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NPBの支配下選手と比べて年俸が格段に低い独立リーガーは、生活のために副業をするケースが多い。椎葉も例に漏れず昨年1月のシーズン開幕前にバイトを探し、「大和」にSNSを通じて連絡。当初、野球選手という素性を聞いていなかった藤川店長は、シフト条件などから一度はバイト採用を断るつもりでいたという。
「仕事を聞いたら、『(徳島)インディゴ(ソックス)の選手です』と。そうなってくると話が違う。僕がインディゴのスポンサーを少ない額ですがやってまして。お力になれたら、というところからスタートしました」
店で出される賄いも、椎葉にとって大きな魅力だった。「食事面が一番大変だろうなと感じてたので、おなかいっぱい食べてもらいたくて。ご飯はいくらでもついでもらって、おかずも作って。お肉が余ってるときには使いましたし」。藤川店長の心遣いが、体が資本である椎葉の腹を満たした。
椎葉は徳島で球速が11キロアップして最速159キロを計測。「体重を増やしたのと、ウエート(トレーニング)を取り入れたのが一番」と要因を分析する。「初めて1食で白ごはん2合食べられました。体重を増やすために頑張りました」。バイト先での食トレーニングが奏功し、体重は6キロ増の92キロに。藤川店長も「最初は丼1杯分ぐらいだったのが、だんだん食べられるようになってきた感じで」と証言した。
アルバイトでは接客や洗い物などを担当。藤川店長は「真面目で、めっちゃ丁寧にやってました。最初はそんなに堅くならんでいいよ、もうちょっとフランクでいいよ、というくらいで」と仕事ぶりを評価。常連客に椎葉を紹介して、応援を呼びかけることもあったという。「お客さんに『一緒に食べようぜ』とごちそうしてもらったり、すごいかわいがってもらってましたね」と愛されキャラぶりを振り返った。
椎葉が結果を出せば、球場メニューをプロデュースすることになり、「大和」の味を“継承”する可能性もある。「ハラミばっかり食べてたので、ハラミ丼にしてもらえたら。ウチのタレはあっさりとしてる方で、胃もたれしませんし。大活躍してもらい、そういう話になれば」。徳島で椎葉の食生活を支えた藤川店長は、最高の恩返しに期待していた。
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