阪神・岡田監督が珍提言 記録員と交流「欲しいよな」 判定一つで成績左右「選手もだいぶ楽やんか」

 プロ野球の12球団監督会議が16日、東京都内のホテルで行われ、2年連続で座長を務めた阪神の岡田彰布監督(66)は公式記録員に対して「コミュニケーション欲しいよな」と提言した。グラウンドに下りて選手と対話することを推奨し、タイトルを懸けて戦う選手との“顔の見える”交流を願った。

 今年も別格の存在感だった。12球団最年長として2年連続で座長を務めた岡田監督。昨年は「サスペンデッド」「セ・リーグのDH制導入」「タイブレーク制」について歯に衣(きぬ)着せぬ意見を述べたが、今年は公式記録員に対して“岡田の考え”を披露した。

 「顔と名前が一致せえへん言うたんよ。あんまり密になったらダメだけど、ある程度は一緒にな、ゲームを成立させるためのメンバーやからね。(場内)アナウンスから名前呼んでもらえるメンバーやから、なんかコミュニケーション欲しいよな、はっきり言うて」

 公式記録員と選手のコミュニケーション。提言の裏にあるのは、選手を気遣う岡田監督なりの“親心”だ。昨年の中野と牧のように、セ・リーグでは最多安打のタイトルを2年連続で分け合う形となった。安打か失策か、公式記録員の判断ひとつでタイトルの行方が左右される。「そう簡単にな、あれはエラー、あれはヒットじゃなしにな。競ってきたら余計(選手も)敏感になるんちゃう」。“血の通った”判定によって、選手の納得度も変わってくると主張した。

 現役時代の体験も持ち出した。「昔は河野(祥一郎)さんという名物記録員がおったんよ。いつも甲子園で下に下りて来とったもんな。『最近グラウンドは(ボールが)よく跳ねるね』とか、そういう会話だけでもしてたら、選手もだいぶ楽やんか」。公式記録員は通常、スタンドレベルから映像も使用しながら判断するが、虎将は「映像で判断って家でもできるからな」と苦笑。「自分の目で(グラウンドを)見るのも大切やと思うけどなあ」と持論を展開した。

 この日も記録部長ら5人が会議に出席したが「顔も名前も一致しないもん、はっきり言うてな」と手厳しかった。試合を作り上げる仲間として「もうちょっとねえ、親密でもいいんちゃうかなと思うけどな」と“顔の見える”交流を期待した。全てはより良い球界のため、日本一監督の提言は重く響いた。

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