阪神 ドラ1下村ら新人8選手 鳴尾浜球場で阪神大震災黙とう

 阪神淡路大震災の犠牲者へ黙とうを捧げる下村(中央)ら新人選手たち(撮影・立川洋一郎)
 阪神淡路大震災から29年がたち、黙とうを捧げる(左から)粟井球団社長、和田2軍監督、下村ら新人選手たち(撮影・立川洋一郎)
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 阪神・淡路大震災の発生から29年を迎えた17日、阪神・粟井一夫球団社長、和田豊2軍監督ら首脳陣、選手、職員約50人が、鳴尾浜球場で黙とうをささげた。

 練習開始前の午前9時58分、球団旗が半旗で掲げられたグラウンドに一列に並んで、2軍スタッフの「犠牲になられた方に哀悼の意を表して、黙とうをささげたいと思います」の合図で約1分間の黙とう。震災発生時に生まれていなかった下村海翔投手ら新人8選手も、目を閉じて犠牲者を悼んだ。

 当時、阪神電鉄の社員として西宮市内で被災した粟井社長は「29年前のことも思い出しますけども」と前置きした上で能登半島地震に言及し、「能登半島の方は復旧さえもこれからということなので、自分が被災した時のことも含めて本当に大変だろうなと。阪神・淡路大震災で亡くなられた方を含めて、1年に1回、こうやって黙とうさせていただくと、本当に今まだしんどい思いをされている能登半島の皆さんにもお見舞いを申し上げたい。早く復旧から復興のフェーズに入っていけたら。復興というのは本当に長く続くと思うんです。われわれも復興というものを背負っていると思っているんですけど、日本中みんなでやっていくという感じなのかな」と思いを新たにした。

 16日にはNPBとプロ野球12球団が被災地支援のため、日本赤十字社を通じて義援金1億円を送ることを決定したと発表した。粟井社長は「選手会とも話して、地道な活動はしていこうといろいろ検討しています」と語り、「プロだけでなくアマチュアも含めて、できるだけ野球をやって、特に被災された方々に元気を届けられたらいいなと思います」と被災地を思いやった。

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