阪神・近本は「継続することが怖い」 自ら明かす仰天の変化「今年は新しい打球を打ちたい」
阪神の近本光司外野手(29)がデイリースポーツ読者に向けて、さまざまなテーマをもとに本心を明かす企画「謳歌」。2024年一発目となる今回は、自主トレ先の鹿児島・沖永良部からお届けする。島での優勝パレード、体の状態、近本が求める変化とは-。6年目シーズンへ準備を進める虎の切り込み隊長が本音で語る。
◇ ◇
デイリースポーツ読者の皆さん、今年もよろしくお願いします。阪神タイガースの近本光司です。6年目のシーズンへ向けて鹿児島県の沖永良部島で4度目となる自主トレを行っています。ここでのメインテーマは島の人たちと交流すること。楽しくトレーニング、野球をして、調整は順調に進んでいます。
今年は優勝して島に帰ってくることができました。8日には優勝パレードをさせてもらって「おめでとう!」という言葉をたくさんの人にかけてもらいました。おじいちゃん、おばあちゃんたちも見に来てくれて本当にうれしかった。シーズン中も島の人からの「頑張れ」という声は届いていたので、逆に僕が「ありがとう」という気持ちになりました。
僕は常に「変化すること」を求めています。同じことを続けていても、年齢や体の状態などで絶対にできなくなってくる。それを突き詰めることが怖い。自分で合わないと思っていても、それをやろうというのが僕はできない。なので、継続することが怖いのです。
1つの継続をできる人はめっちゃすごいと思っています。僕は同じ練習をずっとやるとか、同じことをやり続けることが苦手なので。変化に反応して、それに対応していく方が合っていると思います。なので、個人的な目標を言いません。やりたいこと、目指したいことが変わってしまうように、途中で目標が変わってしまう。自分のやりたいことができるようにするために、違うことをやっていくのが僕のスタイルです。
今年は新しい打球を打ちたいと思っています。去年も自分のイメージとしては「低く強い打球」を打ちたかったのですが、終わってみればシーズン中10本もなかった。6月30日の巨人戦(東京ド)で戸郷から放った左中間への先頭打者弾、8月25日の巨人戦(東京ド)で田中千から放った右翼への本塁打…。これらは高々と上がった強い打球で、自分がイメージした打球ではありませんでした。ですが、自分にとって新しい一面が見られましたし『これはやっていい』というのも感じられました。今年はそういう打球も打っていきたいと思っています。