阪神 近本が語る合同自主トレをしないわけ 「その選手の人生を背負えるのか?と言われたら」

 阪神の近本光司外野手(29)がデイリースポーツ読者に向けて、さまざまなテーマをもとに本心を明かす企画「謳歌」。2024年一発目となる今回は、自主トレ先の鹿児島・沖永良部からお届けする。島での優勝パレード、体の状態、近本が求める変化とは-。6年目シーズンへ準備を進める虎の切り込み隊長が本音で語る。

  ◇  ◇

 ここまで体の状態はすごくいいと感じています。シーズン中と同じように、考えてできている。シーズン中はいろいろと考えて、考えて、考えて…、頭がパンクします。春季キャンプからなんですが、それがいい。頭がパンクしてからが練習。「何が正解か分からない」と言ってから、本当の練習が始まると思っています。

 頭がパンクしてから、どうしていくのか。どれだけの引き出しを出していくのか。何が当てはまるか。いろいろ試しながら、それでもダメなときはダメだし。その作業がすごく面白い。野球をしているなって思います。

 自分の体をすごくコントロールしやすくなっているのも、状態の良さにつながっていると思います。エクササイズ、アライメント、コンディショニング、ムーブメントとか、いろいろ考えてできています。そういうのがバッティング、守備に合ってきているので、体の状態はいいですね。

 プロに入ってから、この時期は毎年1人でトレーニングをしています。一緒にトレーニングをしたいという選手もいますが、オフはシーズンに向けて大事な時期です。結果を残すための準備期間。その選手の人生だと思っています。僕は自分のペースでやっているので、気を使われるのも、使うのも嫌ですし。それを考えた時に、その選手の人生を背負えるだけの責任があるのか?と言われたらそうでもない。弟子とか、誰かと一緒にすることは考えていないです。

 でも、どこかのタイミングで誰かと一緒にする時がくるとも思っています。その時は僕が進化を諦めている時かなと思います。今は自分のペース、自分の考え方でやりたいという思いが強い。人にはいろんな考えがある。人に話を聞くのも大事だという人もいます。野球界をもっとよくしていくためには、若い選手にも伝えていかないといけない。僕は教えるのが下手なので、聞かれた時は自分の考えを伝えています。

 今年はチームにとって、球団初の連覇がかかっています。僕は連覇しようとは思っていませんが、優勝はしようと思っています。優勝すれば連覇なんですけどね。連覇するというよりも、優勝する。やることは一緒なので。

 そのためにも、しっかりと個人の成績を伸ばしていって、自分がチームを引っ張れるように頑張っていきます。2024年も応援よろしくお願いします。

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