阪神・岡田監督 技術より「1年間の体力やで、はっきり言うて」 連覇へ春季キャンプテーマ明確 若手に門戸で新戦力見極め

 スタッフ会議の会場に入る岡田監督(撮影・中田匡峻)
 スタッフ会議の会場に入る岡田監督(撮影・中田匡峻)
 スタッフ会議に臨む阪神関係者ら
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 阪神は19日、兵庫県西宮市内で合同スタッフ会議を開き、春季キャンプの1、2軍メンバーの振り分けを発表した。就任2年目の岡田彰布監督(66)はキャンプのテーマを技術面より1年間の体力作りに設定。岩崎優投手(32)ら経験豊富な選手を2軍スタートで調整を任せるなど、球団史上初の連覇へ確固たる土台を築き上げていく。

 1軍キャンプに名を連ねた40人に大きな“サプライズ”はなかった。岩崎、岩貞、加治屋、島本、原口、糸原といった経験豊富な年長組が2軍スタートとなったが、昨年の秋季キャンプで岡田監督が方針を示していた通りの既定路線。「自分のやることは分かっているから別にな。(2軍の)具志川行った方が自分の時間を使えるやんか。自分でメニューも組めると思うし、18歳19歳のピッチャーと違うわけやからな」と調整を一任した。

 代わって若手に門戸を開いた。「ベテラン組が向こうに行ってるから、枠があるから、やっぱり1回見てみようとな」。秋季キャンプで明言していたように門別、野口を1軍に帯同させ、高卒2年目の茨木も抜てきし、新人からはドラフト2位・椎葉(四国ILp徳島)をただ一人、1軍スタートとした。新戦力の見極めは2月11、12日に予定されている1、2軍合同の紅白戦が「まず第一段階」(岡田監督)となる。「最初の実戦でな、そこでまた入れ替えるけどな」と予告した。

 昨年の春季キャンプはアピール合戦に期待していたが、就任2年目のテーマは「体力づくり」に設定した。「技術とかもあるけど、やっぱり1年間の体力やで、はっきり言うて。夏場にバテてもらっても困るし。だからもう技術面よりもそっちじゃないかな」。技術を伸ばす礎となる体力面を何より重視した。

 球団史上初の連覇へ足元を固める春となる。「自主トレとかオフの過ごし方とか、チャラチャラして慢心するような感じもないし。まだまだ向上心を持ってる選手の方が多いんちゃうか、今は。大したもんと思うよ」。選手への信頼は揺るぎない。日本一という土台にさらなる上積みを加え、盤石の陣容を整える。

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