阪神・岡田監督 若手選手の1軍帯同にも細かな配慮「一人だけな、なんかぽつんとな、おーん」高卒2年目の門別と茨木をセットに【一問一答】

 阪神は19日、春季キャンプの1、2軍振り分けを行った。岡田彰布監督は「隠したい」と昨秋から語っていた門別に加え、同じ高卒2年目の茨木も1軍に抜擢。その意図について「一人だけな、なんかぽつんとな、おーん」と語り、若手選手のメンタルにも配慮した人選であることを明かした。

 以下、岡田監督との一問一答。

  ◇  ◇

 -いよいよ近づいてきた。

 「まあな、キャンプに関して話が出だすと、いよいよと思うけどな」

 -キャンプが始まってからの方針は具体的に決めた。

 「そんな話はしてない。別にそんな変わったことやることもないし。別に。ちょっと、振り分けでな、ベテランとか、具志川組か、に、なるからな。去年とはだいぶちゃうけどな」

 -調整はベテランは任せる。

 「そうやなあ。一応、12か。11、12日に紅白やるから。最初の実戦でな。そこでまた、もう入れ替えるけどな」

 -入れ替えを活発に行う前提。

 「いやいや、活発じゃなしに。人数的な問題があるから、結局な。そんなに、20、20か。だいたい、ピッチャー20、野手20くらいで、最初のうちのほうが、実戦がないから、バッティングでも。まあ、バッティングピッチャーもほとんど1軍に来てるし、あんまり向こうではそんな打てんかもわからんから。その辺はまあ、あんまり多くてもな。だから、20、20でちょうど。ピッチャー20、野手20にしたけどな」

 -具志川にまわるベテランは投手、野手両方。

 「そうそう」

 -安芸でも言っていたが、ベテラン投手を多めに具志川に。

 「先発はこっち。リリーフやで、いかすのは。先発はやっぱりな、投げ込みとかあるからな。なかなかそら、時間帯とかいろんな意味で、あまりにも、ファームの18歳、19歳とな、時間帯はずれるかもわからんから。先発組は投げ込んだりするから、それはもう、宜野座のほうに選んどるけど。向こう行くのは、ブルペン組や。ブルペン組の、ベテランまでいかんけど、ちょっと年上のやつや」

 -下村と椎葉の1、2軍について。

 「いやいや、下村はファームよ。2軍からよ。そんな無理をさせる必要はないしな。椎葉は1軍に呼ぶけどな」

 -下村はアマ時代の故障歴を考慮しての判断か。

 「そうそうそう。それはトレーナーからのアレやけどな。今日もだいぶ投げてたみたいやけどな。それほど別に、これからまだ10日ちょいあるから、これから上げていけば支障は別にないんやけど、支障はないけどそこまで2月1日に合わせてやらせる必要がないもんな。2月1日に1軍となったら、10日間、自分なりにピッチを上げるやろ?そらな。今で7割ぐらいの力と聞いているけど、2月1日は練習のスタートの日なんやから、今年のスタートじゃないから、練習のスタートやから」

 -椎葉は支障がないという判断か。

 「おう、椎葉は全然、大丈夫やったからな」

 -ルーキーは1人だけか?

 「ルーキーは1人だけやな、1人だけ、1人だけ」

 -椎葉は期待できる投手か。

 「期待感というか。ベテラン組が4人くらい向こうにいっているから、その分、枠があるから、それでやっぱり1回見てみようとな。まあそこで振り分けるっていうても確定じゃないから、どっちみち紅白とかやったら、そのあとはみんな合流して、ある程度1年間の1軍の戦力としてのメンバーが紅白終わりぐらいから集まるぐらいやから、それはもう時期は全然関係ない」

 -紅白は去年と同じ形か。

 「一緒、一緒、一緒」

 -目立った選手がいたら昇格できる。

 「そこで入れ替えるからな。守備も入れ替えがあるし、そのへんがまず第1段階というかな、そこで1回振り分けるというわけやな」

 -そこまでは逆にしっかり練習をする。

 「そうそうそう、自分でやることはわかっているから別にな。放っておいたらいいじゃないけど、やることはわかっているから。おーん。ある程度ね、向こうの具志川行った方が自分の時間を使えるやんか、おーん。別メニューまではいかんけどな、自分のこれからやりたいことは、自分でメニューも組めると思うし、それはもう、18歳19歳のピッチャーと違うわけやからな」

 -若い門別、茨木が1軍。期待の大きさ。

 「うーん、まあ、一番年齢的に下になるからなあ。それやったら2人入れ言うたんや、キャッチボール相手にしろって(笑)一人だけな、なんかぽつんとな、おーん」

 -門別は隠さなあかんのでは。

 「今は隠されへんて。隠されへんよ。だったら新聞書くなよ。名前出すなよ。隠されへんやん、そんなもん、無理やん。今はもう隠すことなんてでけへん」

 -門別は紅白戦で宜野座に残れるかというのが一つの。

 「まあ、そうやろな、おーん」

 -椎葉はレベルの高い環境に置くことでいいきっかけというか。

 「そら、スカウトもな、担当スカウトの話もあったけど、そらまだまだそら完成品じゃないからな、そういう意味ではまだ改善しないっていうかな、そのレベルに達してない部分があると思うけどな。それは一緒にやることによって、それはね、全然そこで自然と身につくこともあると思うしな、おーん。それはやっぱり一緒にやったら全然違うよ。高いレベルの練習方法にしてもな、いろんなことをな」

 -キャッチャー2人(藤田、中川)は受けて成長。

 「いや、あれや、長坂とかちょっとベテラン行くからな、ベテランいうか、具志川にな。だからあんまりな、キャッチャーもそら、一人とあとアルバイト言うとったから、そんなやつに受けられへんやん(笑)それもう、ぽそぽそキャッチングされても困るから」

 -今キャンプのテーマ。

 「まあテーマ…テーマはやっぱりオレはやっぱりまずね、技術とかもあるけど、やっぱり1年間の体力やで、おーん。はっきり言うて。例えばな、なんか技術面ばっかりに走って、そこが大けがにつながったりな、そういうのが一番困るわけやからさ。やっぱり、シーズンをこう乗り切る体力というかな、そら夏場にバテてもらっても困るし、それは。だからもう、技術面よりもそっちじゃないかな、おーん、テーマっていうかな。技術というのは、そらバッターなんか練習じゃなしにゲームの中で上がっていく方が大きいかも分からんしな。練習でなんぼ調子ええいうてもゲームで全然あかんようになるわけやから、バッターはなあ。ピッチャーはブルペンである程度、このくらいの球投げられたら抑えられるなってメド立つけど、バッターの場合は分からんわ」

 -選手に慢心はないと思うが、優勝した翌年だからこそ気を付けることはあるか?

 「いやいや、自主トレとか去年のオフのみんなの過ごし方とか、去年のオフより今年のオフの方が選手と接する機会が多かったからな。そういう意味で、なんかチャラチャラして慢心するような、そういう感じないし。性格的にもな、チャラチャラするのおらんよ。昔はいっぱいおったけどな、こんな時にこんなんしてる場合じゃないやんってのがおったけど。そういう選手もいてないし、まだまだ向上心というか持ってる選手の方が多いんちゃうか、今は。大したもんと思うよ」

 -具志川も行くか?

 「ああ、そらなあ。行ってもええし、別に決めてない。最初のクールでオーナーと会長来るから行くんちゃう?分からんけど」

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