阪神・野口 鈴木誠也ばり低弾道だ 逆風なんの1軍キャンプ前に驚弾デモ!93スイング中26本 「実戦で打てるように」
吹き荒れる冷たい逆風も関係なかった。豪快な打球音を響かせ、何度も右翼防球ネットを揺らす。阪神・野口恭祐外野手(23)が24日、鳴尾浜で自主トレを行い、今年初めてロングティーを実施。1軍キャンプでのアピールに向けて“驚弾デモ”を敢行した。
「逆風だったんですけど意外と行きました。風があってもきれいに真っすぐ飛ぶ。僕の中では一番いい形」。中川とペアを組み、バッターボックス横の一塁ファウルゾーンから右翼に向かって強振。「ボールをつぶしにいく感じで。スピンをかける」と93スイング中26本の柵越えを記録し、最後は4連発で締めくくった。
地をはうように伸び上がる打球が次々とフェンスオーバー。「低い弾道でスタンドに打ち込むのが一番の理想です」と意図的に弾丸ライナーでの柵越えを狙った。目指すは米大リーグ・カブスの鈴木誠也のような「え、これで(スタンドまで)行くの」と周囲が腰を抜かすような低弾道での本塁打。大学2年時から画面越しに鈴木の“怪弾”に魅了されてきた中、追い求めてきた理想型をロングティーで体現した。
自身初の1軍キャンプスタートも決まり、激しい両翼定位置争いが待つ。「一番はバッティングをアピールしたい。実戦で打てるように練習していきたい」。岡田監督の眼前で異次元のアーチを描いてみせる。