阪神・佐藤輝に求めるものは?岡田監督「そうやなあ、守備もやで、おーん」「もう打つ方はええわ。守れって言わな(笑)」

 阪神の岡田彰布監督が24日、大阪市内で行われた「関西プレスクラブ新年会員交流会」に出席し、今シーズンのチーム構想などについて取材に応じた。昨季3年連続20発となる24本塁打をマークした佐藤輝明内野手に求めるものを「守備もやで、おーん」とし、春季キャンプでの特守が一番必要な選手に指名。「そないしてやってたら下半身がもっとな、どっしりとなってくるんよ」と打撃への相乗効果にも期待した。

 以下、岡田監督の一問一答。

  ◇  ◇

 (トークショーで)

 -令和の理想の上司と言われている。

 「いやいや、そんなの、そういうこと考えてやってるわけじゃないし(笑)。やっぱり勝つことによって、そう言われるかなと思いますよ」

 -日本シリーズ第4戦の湯浅の1球について。

 「動いたいうか、予定通りなんでね。日本シリーズの一番の立役者は(湯浅の前に)島本が安達をサードゴロに抑えたことですよ。MVPは島本ですよ。代打の代打出されてるこっちの計算外のことを、一番頑張ってくれた。安達をね、それも(カウント)3-2からね」

 (囲み取材で)

 -行事が始まると近づいてきた。

 「行事かこれは(笑)」

 -立食パーティーではサイン攻めで大変だった。

 「そや。(会場で)本売ってるからや」

 -日本シリーズ第4戦の話が興味深かった。監督賞も出した?

 「出してない、出してない」

 -改めて、いま出すとしたら誰に?

 「いやあ」

 -大山もサヨナラ打った。

 「それはもう、大山に出さなしゃあないやろ(笑)」

 -島本も大きな仕事をした。

 「そや、あれが一番大きかったんや。こっちが代打の代打、来るとは思わんかったからな」

 -今年の話もたくさんしていた。打順はシャッフルしない。

 「そんなん、変えれへんやろ。機能してなかったらな、変えなアカンと思うけど。それはどういうメンバーになるかわからんからな、キャンプでな。それはまだ、いまほんとはそんなこと言える話じゃないんだけど。キャンプでな、すごいやつが出てきて、ポジションとるかもわからんし。それは今の段階では言われへんけどな」

 -変えないことへの危機感は。

 「いやいやだから、変えないっていうか、そこのポジションにはライバル的なやつがおるからな。でもそっちが、パアって伸びてきたら、しょうがないやろ。それは」

 -去年のメンバーがベースになると思うが、確固たるポジションをつかんだ選手は少ない。

 「そうやなあ。とくに外野はなあ、わからんよ。はっきり言うて。だから、長いシーズン見てな、この間は短期決戦やから、そら、最後左っていったら、宮城がくるのはわかってるから、5戦目にノイジーを5番にしたけどな。そういうのも短期決戦だからできることであって、宮城が来るのがわかっているから、5戦目でもノイジーを5番にしたけどな。それも短期決戦やからできることであって、長いシーズンになってくるとちょっと違ってくるよな」

 -キャンプでは近本の隣を誰が守るかが楽しみな一面がある。

 「楽しみっていうか、そら候補がちゃんとわかっているからのう。はっきり言うて。とてつもないのは、出てけえへんわ。ある程度は、1軍キャンプに呼んでいるわけやから。それは誰が出てくる、出てこないじゃなしに、やっぱり、(2月)1日から一緒に練習して、練習試合とかオープン戦で、そういう選手はどんどん使っていくつもりやから、そこでどういう結果が出るかやわな。結局は」

 -森下も争う立場か。

 「インパクトは去年、ものすごくあったけど、レギュラーポジションを取ったという成績でもないしな。はっきり言うて」

 -ノイジーは去年と立場が違う。

 「そら、全然違う違う違う。バット寝かせてくるか、立たせてくるか」

 -前川、井上も宜野座キャンプスタート。彼らもどうか。

 「いやいや、そらこの1年でどれだけ変わっているかやな。1年やって、シーズンオフに自分に足りないところを新たにやって。そらみんな1軍におりたいよ、はっきり言うて。おりたいし、あわよくばポジションまでという選手は多いから、そこでどういう今までと違う何かを見せてくれるかやろな、結局は」

 -内野について。一塁、二塁のレギュラーは堅そうだが。

 「あのへんはもう代わりはほとんどおらんけどな。三遊間はわからへんよ。木浪でもな。小幡が今度、守りもそうやけど、打つ方も伸びているというかな。それはもうキャンプで見る話やからな。結局は」

 -去年は2人で競い合った結果。

 「うーん。そうそうそうそう。まあでも、木浪のインパクトが、最初がスムーズにいってしまったからな、木浪が。まあその辺はキャンプでやっていったらだいたいな、おーん、今年1年の戦力というかな、このポジションは、キャッチャーにしろ、2人で全試合行かなあかんようなるとかな、そういうのは見えてくるよ、そら。だから去年はみんな無我夢中でやった1年やんか、木浪も、俺はそう思うよ、はっきり言うて」

 -レギュラーを守るのも大変な1年。

 「うーん、まあその辺は去年1年やからな、はっきり言うてな、おーん、まあ復帰ていうかな、また戻ってこれたという、そういう感じやんか、木浪なんかはな、だから何しとってん言うとったんやから(笑)。お前どこ行ってたんやいうあれやから、お前。なあ、1年目はちゃんとショート守ってたわけやから、それでどっか行ってて、また復活したようなもんやからさ、そらこれからまたなあ、そらお前、何年もそないしてポジション守るには今年は大事かも分からんもんな、やっぱりな」

 -先ほど三遊間と話した。サードもか。佐藤輝に求めるものは、野球人としての姿勢もあるか。

 「そうやなあ、守備もやで、おーん」

 -佐藤輝は区別する選手か。

 「うーん、能力というかな、おーん。持ってるもんから言ったらもうちょっとやっぱりええ成績は残せると思うからな、おーん。あの数字やったら他のもんでも残せるで、はっきり言うて。率とかな、そないして考えると、まあホームランに関してはな、やっぱり他のもんよりは打てるけどな」

 -30、40本を求めてる。

 「いやいや、もう打つ方はええわ。守れって言わな(笑)。いやまずしっかり守ることやで、うーん」

 -秋は若い選手がサードを守った。春は。

 「いやいや、もうサードでも渡辺ぐらいやろ。野口はちょっとサード無理やで、見た感じではな(笑)。野口はやっぱりサードは無理やと思うわ。あの最初のノックな、見とったけど、一回もやったことないとか言うとったからな」

 -小野寺はどうか。

 「小野寺はやらすよ、おーん」

 -佐藤輝はキャンプで特守は。

 「いや一番せなあかんやろな、おーん。いやだから、そないして特守とかやってたら下半身がもっとな、どっしりとなってくるんよ、だから。打つことだけばっかり考えてるからあかん。よっさんがいつもなノック受け、ノック受け言われとるやん、よっさん。だから、なあ、打つ、守りと打つ方を分けて考えるからあかんねん、あれ、結局は。でもな内野手いうのはほとんどあれやで、守りから入った方がほとんどやで、うん。何人かおるわな、打つ方から入ったんな、おーん。それで守備もうまなったいうのは何人かおるけどな、おーん。ショートに多いよな、そういうのはな」

 -今年は佐藤輝を見るまなざしは去年よりは厳しくなる。

 「厳しくなんか、そんなん普通よ、別に。厳しく見る必要ないし、普通に見るだけよ、そんなんは、おーん。まあでも、なあ、ある程度数字残さんとこれはなあ、やっぱり。クリーンアップ打ってなあ、そないしてねえ、ずっとレギュラーでなあ、全試合行くんやったらな、そらあ、ある程度やっぱり注文は多くなると思うよ、それはやっぱり」

 -最初の第1、2クールあたりは投内連係だったり守備練習が厚めになるか。

 「まあ、そうやろうな。オレ、全然そんなん知らん。オレ決めてへんそんなの(笑)。練習内容は知らんけど、決めてないけど。まあでも、別にそんなん変わったことないやろ、何をやる言うても、まあでもそれほどメンバーが変わってないからな、ポジションも。今回の場合はな、去年はな、ポジションが変わったから連係とかいろんな意味ではな、そっちのうほうが重要やったけど、これはもう、ある程度ねえ、ポジション的にもねえ、その固定感があるから、まあどっちか言うたら、外野でな、打つほうをアピールして割って入ったろか言うような、おーん。そっちの選手のほうが多いんちゃうか、でもな」

 -新人選手はキャンプでも焦らずにやってほしいか。

 「全然そんなんもう、全然無理する必要ないやん」

 -フォアボール査定の話もあったが、今年新しい査定を球団に要望することは。

 「いやいやいや、ないない。そんなん、ないわ。去年と一緒…どうなんやろな。もうしかし、そんなフォアボール簡単にくれへんやろ(笑い)。そんなもんお前、だから打てって」

 -そういうのも想定して。

 「だから、結局はストライクを取りに来るいうことやからね。結局は。そのへんは今度また逆手とってもええし」

 -四球アップの他の査定アップある?

 「いや、そんなんもうないよ。そんなの。査定なんかお前、アップなんか関係ないやんか。優勝したらこんなに給料上がったんやからな、お前。あんなん査定関係ないやんか。別に付けんで良かったやんなあ。だって去年より成績3部門で上のやつが誰一人おれへんのに。でも、あんなに給料上がるんやから。そんなん査定なんか関係あれへん。勝つことだけでええやないか。そんなもん。そういうことや」

 -自分の給料の上げ方を分かった。

 「そうよ。分かったんよ。今までは経験がないからな。でも、自分の成績をヒット何本打とういうことを考えとったけど、そんなよりチームが勝つことでこんなに給料上がるようになっとうわけやんか。分かりやすいよな」

 -結果的にチームが強くなる。

 「そう。そういうことやん。団体競技やからな。自分の打順もみんないろいろやし、ポジションもいろいろなわけやからな。ピッチャーもおるし、総合力でな、結局勝つということやから」

 -下村の新しい情報。

 「おう。でも、明日から大丈夫。今日、休みなんやろ?1日休んだから明日は大丈夫でしょうと言ってたけどな」

 -開幕投手は分からない。

 「そんなもん全然あれやわ。まあ、東京ドームいうのが俺もびっくりやからなあ、はっきり言って」

 -コントロールがいい選手?

 「開幕(投手を)したら最多勝取られへんって」

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