阪神・ドラ1下村 フルメニュー復帰で全快アピール 26日にも2度目ブルペン入り
背中の張りで別メニュー調整となっていた阪神ドラフト1位の下村海翔投手(21)=青学大=が25日、鳴尾浜での新人合同自主トレに参加し、フルメニューをこなした。23日のキャッチボール中に異変を感じて練習を途中で切り上げていたが、24日の休みを挟んで不安を一掃した。早ければ26日にもブルペン入りする見込みで、万全の状態でキャンプインを迎える。
午後から小雪が舞った鳴尾浜で、下村が元気いっぱいに腕を振った。育成1位・松原を相手にキャッチボールを開始すると、徐々に距離を伸ばしていく。約60メートルの遠投も披露し、背中の張りから全快をアピールした。
「しっかり投げられたので、全然いつも通りできたんで良かったかなと思います」。休日を挟みコンディションは回復。シャトルランなどフルメニューを消化し、納得の表情で振り返った。
下村は23日のキャッチボールで背中の張りを感じてトレーナーに申告。午前中で練習を切り上げ、他のルーキーがブルペン投球やノックなどを行う中、その後は別メニュー調整に終始していた。ただ、あくまで大事を取った措置だったという。
「全然ケガとかではなくて、ちょっと張りがあった。違和感の段階で報告したら、万が一を想定してというぐらいなんで。大きなケガにつながらなかったので、自分から報告できたことが良かったかなと思います」
投内連係ではさすがドラ1の輝きを放った。中学時代に徹底的に鍛えた守備は「得意、自分の武器」と自信たっぷり。その言葉通り、グラブさばき、カバリングの動きは軽快だ。「そんなに速く動いた感じじゃなかった。グラウンド状況を確認しながらちょっと抑えめにやりました」と謙虚に振り返るが、遊撃に入った同4位・百崎は「球が速かったです」と驚きを隠せなかった。
キャンプインは約1週間後に迫っている。和田2軍監督は「無理してしまうとね。(23日は)本人がというよりこっちサイドのトレーナーがやめとこうと。2日休めて今日の動きにつながっていると思う。新人は特に気を使いながら」とホッとひと安心。下村は「明日かあさって、入ろうかなと思います」と話し、19日以来となる自主トレ2度目となるブルペン入りを予告した。ペースダウンの心配も必要なさそうだ。沖縄出発まで、万全の状態をキープしていく。