阪神・岡田監督 「一番気になる」巨人新外国人オドーアを丸裸よ スコアラー分析で苦手意識を植え付け開幕3連勝へ

 MBS「せやねん!」に生出演した岡田監督(写真は球団提供)
 MBS「せやねん!」に生出演した岡田監督(写真は球団提供)
 MBS「せやねん!」に生出演した岡田監督(写真は球団提供)
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 阪神の岡田彰布監督(66)が27日、甲子園で取材に応じ、開幕3連戦(3月29~31日、東京ドーム)で対戦する巨人の新外国人、ルーグネッド・オドーア外野手(29)=前パドレス=を徹底マークする考えを明かした。「一番気になる」とメジャー通算178本塁打の強打者を警戒。スコアラーによる分析で、阿部巨人の新戦力を丸裸にする。

 智将の勝負勘が「気をつけろ」とささやきかける。球団初の連覇へ踏み出す重要な開幕3連戦。永遠の宿敵に後れを取るわけにはいかない。岡田監督が警戒すべき選手に挙げたのは、巨人の新外国人オドーアだった。

 「一番気になるのは外国人やろ。最近そんな、あんまりメジャーでホームラン何百本打ってるのって来てないやんか」

 指揮官が指摘するように、近年メジャーの主戦級が来日する事例は減少しつつある。そんな中、巨人が獲得したオドーアはメジャー通算178発を誇る左の強打者で、22年まで8年連続2桁本塁打の実績を残している。

 日本野球に即座に適応できるかは未知数だが、「(実力が)どんなんかは、キャンプでスコアラーが当然マークするやろ」と分析を進める。巨人とは開幕前のオープン戦でも2月23日(那覇)と3月10日(甲子園)に2度対戦するが、岡田監督は「(オドーアは)出さへんやろな、分かれへんけどな」と温存も想定。「他のチームとの対戦とかもスコアラーが見に行っとるから」と徹底して丸裸にする方針で、「最初が大事やけどな」と初対戦で苦手意識を植え付けることを命じた。

 昨季は巨人相手に球団最多の18勝(6敗1分け)と大きく勝ち越したが「そんな差はない。去年は勝ち過ぎたもんな。そんな差はないと思うけどな」と油断はない。むしろ今季は難敵と化す可能性さえあるとみる。監督交代と球団創設90周年の節目、何より2年連続Bクラスに甘んじた現実。「そら相当な覚悟でやると思うよ」と身構えた。

 巨人の「覚悟」が表れているのが今オフの補強だ。ソフトバンクから交換トレードで高橋と泉、オリックスから金銭トレードで近藤を獲得し、楽天を戦力外となったウレーニャ、阪神を退団したK・ケラーも迎え入れた。現役ドラフトでは阪神から馬場を指名。投手陣の整備を中心に、なりふり構わぬ補強を行った。

 「一番(補強)してるんちゃう、セ・リーグの他の球団に比べたら。現場もそうやけど、フロントも球団も『そんなんじゃアカン』みたいになるのは当たり前やからな」。岡田監督も理解を示す一方、恐れはみじんもない。敵地で迎える開幕。一分の隙も見せず、新生・阿部巨人を確実にたたく。

 ◇ルーグネッド・オドーア(Rougned Odor)1994年2月3日生まれ、29歳。ベネズエラ出身。右投げ左打ち。内野手。11年にレンジャースと契約。14年にメジャーデビュー。ヤンキース、オリオールズを経て昨年はパドレスでプレー。メジャー通算1154試合で打率・230、178本塁打、568打点。17年WBCベネズエラ代表。

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