阪神・野口 輝&大山超えの3連発 合同自主トレで新風吹き込む最多4発「ぼちぼちやれた」
阪神の先乗り合同自主トレが29日、沖縄県宜野座村の「バイトするならエントリー宜野座スタジアム」でスタートした。1軍初キャンプとなる野口恭佑外野手(23)は初日から、フリー打撃で柵越え3連発。合計本数でもこの日チーム最多の4発を記録したが、まだまだ全力ではない様子だ。ここからさらにギアを上げ 、レギュラー奪取へアピールしていく。
沖縄特有の強い日差しが照りつける中、低く、真っすぐな弾道の打球が、次々と外野席の芝生に突き刺さった。まだ観客もまばらな宜野座で、野口が初日から3連発と存在感を発揮。それでも本人は「風もありましたし、よかったんじゃないかなと思います」とあくまでも謙虚だ。
井上とともに、1組目でフリー打撃を行った。「人に投げてもらうのは久しぶり。ずっとマシンで打っていたので」。1月12日以来の手投げでの打撃練習だったが、ブランクを感じさせない。13スイング目で左翼フェンス越えすると、勢いに乗り、次の球も左翼フェンスを越える。さらにその次はバックスクリーン手前に放り込み、豪快な3連発を披露。合計本数でも、45スイングでこの日チーム最多の4本の柵越えを放った。
24日に鳴尾浜でロングティーを行った際には、米大リーグ・カブスの鈴木誠也のような低弾道を意識していることを明かしていた。この日も「伸びる打球と言いますか、打球角度10、20度くらい。真っすぐ、きれいな打球を打つっていうことを意識してました」と話した通り、4本全てが野口の目指す弾道だった。
佐藤輝、大山らも超える4発を放ったが、「まだ最初なんで、あんまり飛ばしすぎずといいますか、ぼちぼちやれたんじゃないかなと思います」。まだまだ控えめだったというから、この先が楽しみになる。
初めて1軍の先輩たちと練習をともにし、「違う雰囲気」と緊張感もあった。その中でもベースランニングでは先頭を切って声出し。「半強制みたいな」と熊谷や後輩の前川から促されたことを苦笑いで明かしたが、「2年目だし、育成から上がったので、そういう気持ちでやりました」と熱い気持ちものぞかせた。
武器である打撃は好スタートを切った。「これから徐々に上げていけたら」。少しずつギアを上げて本領を発揮。外野の定位置をつかみにいく。