【デイリー阪神担当イチオシ選手・野手編】勝負5年目/不動の遊撃手へ/秘める闘志

 岡田監督の下、球団初のリーグ連覇、2年連続日本一を目指す阪神の春季キャンプが2月1日に幕を開ける。沖縄県の宜野座村とうるま市具志川で行われるキャンプを前に、山本キャップらデイリースポーツトラ番7人がそれぞれイチオシの選手を紹介する野手編。

  ◇  ◇

 【小野寺暖外野手】

 岡田監督は外野のレギュラーについて中堅・近本を挙げ、両翼は白紙と明言した。1軍キャンプに参加する外野手は近本を除いて7人。その中で小野寺に注目したい。

 昨春キャンプ。復帰1年目の指揮官は高山、井上ら未知の選手の力を見極めていた。その1人だった小野寺は開幕1軍を逃したが、7月5日以降はレギュラーシーズン終了まで1軍に帯同した。岡田監督はシーズン後に「いろんな選手を使ったけど、それに勝ったのが小野寺やで。成績とかを見ても1軍の戦力よ。チームに必要ということやんか」と話している。

 期待を感じる采配もあった。昨年8月12日・ヤクルト戦(京セラ)。同点の延長十一回1死一塁で途中出場の小野寺は送りバントを失敗した。それでも翌13日・同戦は「5番・左翼」で起用され、決勝打で応えた。

 昨秋キャンプでは直接指導も受けた。今季で5年目。小野寺にとって勝負のシーズンとなる。(デイリースポーツ・西岡誠)

 【木浪聖也内野手】

 今季こそ遊撃のレギュラーとして認めさせる。昨季は“恐怖の8番打者”としてリーグ優勝&日本一に貢献した木浪。チャンスメーカー、ポイントゲッターとしても存在感を示した。

 今季のレギュラーは確約されているかと思われたが、岡田監督は「三遊間は分からへんよ」と今年も定位置を確約しないと明言。この指揮官の発言に「当然のこと」と慢心は一切なかった。オフには体の使い方を見つめ直し、操作性や柔軟性などを高めていた。

 これまでのキャンプでは、早朝5時30分からアーリーワークを日課とし、1日も休まなかったこともある。「あの鳥谷さんでもあれだけの練習をしていた」。ルーキー時に目にしたレジェンドの姿は今でも鮮明に覚えているという。

 追っていた背中を今度は自らが後輩らに見せる。6年目のシーズンへ向けて練習の鬼となり、不動の遊撃手となるのは木浪だ。(デイリースポーツ・井上慎也)

 【小幡竜平内野手】

 小幡の秘める闘志に期待したい。昨季は「8番・遊撃」で開幕スタメンをつかみながらも、レギュラー定着とはならず。木浪が遊撃手として、ベストナインとゴールデン・グラブ賞を獲得した。今季は大きな壁を越えなければならない。1月は沖縄の国頭村(くにがみそん)でトレーナーと二人三脚で自主トレを敢行。己と向き合う姿から、今季への覚悟と定位置奪取への強い思いを感じさせた。

 岡田監督は「三遊間はわからんよ」と遊撃に関してもレギュラー白紙を明言している。昨年は春季キャンプ、オープン戦と結果を残した。今季も走攻守で指揮官へのアピールに成功すれば、十分に開幕からスタメンを任される可能性はある。

 「1年間1軍にいたというのはすごくいい経験だった。その分、悔しい思いも多かった。今年はその思いをぶつけたいです」。逆襲のシーズンへ。人一倍の熱い気持ちを抱いているに違いない。(デイリースポーツ・山村菜々子)

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