阪神・岡田監督「今年の方が勝ちたいよ、はっきり言って」 春季C前日にいきなりゲキ熱ミーティング

 沖縄の強い日差しを浴びながら宿舎へ向かう岡田監督(撮影・中田匡峻)
 全体ミーティングに臨む岡田監督と(左から)門別、茨木、椎葉ら
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 阪神の岡田彰布監督(66)が31日、那覇空港着の航空機で沖縄入りし、春季キャンプ前日のミーティングで「俺は去年より今年の方が勝ちたい」と選手に語りかけた。キャンプのテーマには「底上げ」を掲げ、個々のレベルアップと新戦力の台頭を待望。「目標は連覇という、その一点」と球団初の快挙に照準を定めた。

 勝利への飽くなき欲求をありのままぶつけた。約30分間に及んだミーティングの冒頭、岡田監督の熱い言葉が選手の心を強く揺さぶった。

 「連覇をね、今年はその一点よね。俺は去年よりも今年の方が勝ちたいよね。去年もそら勝ちたかったけど、まだ勝てるかなというね。今年の方がね、勝てるから。勝てるチームになったんで、余計に勝ちたいよね、はっきり言って」

 “熱い春”が南国で幕を開ける。猛虎がいまだ成し得たことのない連覇。歴史に挑むシーズンの礎を築く春季キャンプのテーマは明確だ。

 「一言で言ったら、まずはやっぱり底上げやろな、個人の。それと新しい戦力やろな」

 就任1年目の昨季は「見極め」と語っていた。「分からん部分もあったからな」と手探りの状態だったが、今季は大きなメンバーの入れ替えもなく、戦力は熟知している。「別にそんな変わったことやる必要もない。去年うまくいったことは反復やしな。チームとしては継続的に守備から入るということやろな、それは一緒や」と今年も“岡田野球”の徹底を図る。

 その上で二つの上積みを求める。一つは個々のレベルアップ。昨季は主力選手が多くのタイトルを獲得したが、指揮官は「まだキャリアハイの数字を残した選手はいない」と指摘する。主戦級といえども、まだ成長の余地はあると見ている。

 そしてもう一つは新戦力の台頭だ。高卒2年目投手の門別や茨木、育成から支配下登録を勝ち取った2年目外野手の野口らを1軍キャンプに抜てき。「11月(秋季キャンプ)に見極めてな、1軍キャンプに連れて来てるわけやから。伸びしろあるからな、若いのはな。楽しみは楽しみよ」と若手への期待を隠さない。

 一方で負傷には細心の注意を払うように促した。「やっぱり大きなケガにな、つながらんな。チームもマイナスなるし、自分もマイナスやから」と無理や我慢を戒め、キャンプ完走を願った。

 出発前、多忙なオフを振り返り「1月が一番(過ぎるのが)早いな」と時の流れを実感し、穏やかな笑みを浮かべていた。だが、沖縄の地を踏んだその顔は、勝負師のものとなっていた。

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